ドッグウォーカー博士のスローライフ

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アニマルライツ 秋田犬さん預かり記

「飼い主責任」を考えさせられることばかり

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白い秋田犬さんの手術の件で、さっそくご寄付くださったみなさん、どうもありがとうございました。
ネコさんたちにもいただき、どうもありがとうございます。
引き続き募集中ですので、このブログのメッセージ欄からご連絡いただければ保護団体の口座番号をお知らせします。
着金確認は、銀行に出向いて行って通帳に記帳するというアナログ方式なので時間がかかります。
お待たせして大変申し訳ありませんが、確認次第ご連絡差し上げます。

 

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朝から大雨が降っていたが、シェルターではネコさんたちが待っている。

近所の池はまだあふれていなかったが、帰りにはどうなるかわからないので早めに帰るつもりで現地に向かった。

いつもより早く2時ごろ帰宅したが、少ししたら冠水で通行止めになったのでギリギリ助かった。

わたしがレスキューしたケディさんは元気そうで、風邪引き子ネコさんたちはいつも通り。

なかなかすっきり良くはならないが、悪くなっておらず元気いっぱいなのは安心だ。

掃除中はいつも背中に乗ってお手伝いしてくれる。

きょうだいを亡くした乳飲み子ネコさんのことが心配で、ふたりを連れて逃げている夢を見た。

死神から逃げていたのかもしれない。

様子を見たら昨日の朝よりは元気で、ふたりとも血便が治っていた。

食欲旺盛な三毛さんはただれたお尻が乾いていて、さらにたくさんミルクを飲んでくれた。

 

 

 

茶白さんも昨日よりはグビグビ飲んでくれたのでちょっと安心した。

 

 

よく鳴いていたので、毛布にくるんでずっと抱っこしていたら安心したらしく、おとなしく寝てくれた。

今日は大雨でおとなネコさんたちはずっと寝ていたので、この子たちの授乳(計3回)と保温に軽いマッサージをした。

まだ生後2週間程度で、母親がいないため成長も遅い。

急に元気がなくなって命を落とすこともあるので、心配でたまらない。

明日は秋田犬さんの手術で遠くのいい病院に行くので、様子次第では連れていくかもしれない。

代表は必要な医療を惜しみなく受けさせるので、お金はかかるが安心だ。

それにきめ細かなケアをしているので、わたしも賛同して協力している。

ちなみに昨日の子猫さんの治療と秋田犬さんの検査にかかった費用は5万円を超えていたが、はっちゃんの病院では似たような検査で倍以上かかっていたので、ここの病院は良心的だと思う。

シェルターには母子で滞在中の茶トラさんがいて、母ネコさんの不妊手術が済んで昨日病院の帰りに迎えに行ってきた。

その飼い主はネコさんたちを出入り自由で多頭飼育しており、不妊去勢しないためどんどん生まれている。

ちょっとやさぐれた人のようで、警察まで出てきてもらってなんとか茶トラ母子を保護したそうだ。

ちなみにこれまでに生まれた子ネコさんは、おばあさんがビニール袋に入れて殺していたという。

母ネコさんについてはもちろん代表さんが飼育放棄交渉をしたが、全く聞き耳持たずに散々暴言を吐かれた挙句に決裂した。

手術費用なども1か月後に払うと言っているがどうなるかわからない。

現在の動物愛護法では、不適切飼養を理由に所有権はく奪はできない(規定がない)ため、所有者に引き渡すしかないのだ。

ちなみにここらへんの地域では、不妊去勢せずに飼育する人も多く、生まれた子ネコは袋に詰めて海や川に捨てる人(高齢者)がいるそうだ。

現場に居合わせた他県の人がここの県警に報告したが相手にされなかったため、自分の在住県の警察に通報して逮捕に至ったことがあったという。

わたしは東京で保護活動をしていた時ももどかしい思いをすることは多々あったが、ここまでの事例はさすがになかった。

代表さんは、「茶トラ母さんを飼い主に戻すのイヤや。飼い主には大バチ当たれ」とずっと言っているが、その通りとしか言いようがない。

心配は尽きないが、秋田犬さんのことも気にかかっている。

飼い主がやっぱり手術はやめてほしいなどと言い出したらどうしようと思っていたが、そこはやさしいご近所さんがうまく話して変更なしだ。

明日の朝予定通り手術のために動物病院に向かう。

だがこの人が今後も継続的にお世話ができるのかという心配はある。

代表さんは、秋田犬さんの手術が終わって退院した後に、かかった医療費の一部でも支払うように働きかけ、できないなら飼い主資格なしということで手放すように言ってみるそうだ。

まさに正論である。

父親が迎えたわんこさんではあったが、息子は世話できないのなら放置虐待状態にせずに早く手放すべきだった。

保護活動をしていると、人間の事情で動物たちがひどい目に合う事例のオンパレードなので、精神的には非常に厳しいものがある。

それでも法律が整備されていたらまだしも、そうでないところがまたつらい。

誰でも気軽に動物を連れてきて囲い込み、人間の所有物にできるということが、そもそも間違っているとわたしは思っている。

だが人に囲われている動物自身の健康と安全については、とりあえず「所有者」以外の公的機関が介入できるようなシステムを作ることが必要だ。

動物たちの無権利状態に心を痛める日々が続く。

 

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