ドッグウォーカー博士のスローライフ

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他犬からいじめられた時の介入の仕方(動画)

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朝はまだ雨雲も湿気も残っていていまいちな天気だった。

雨の後はイノシシさんたちの穴掘り活動の痕跡がたくさんあるので、はっちゃん(秋田MIX♂9歳)は出だしからゆっくりとその匂いをたどって楽しんでいた。

家のそばでゆっくりしていたので、漁村に着いたときには散歩に出てきた他犬たちと何度か遭遇した。

その中の1匹は、いつも庭先の小さな犬小屋につながれている小さめ柴犬さんだった。

通行人にも犬にも激吠えしていて気の毒なので、家の中に入れてあげたらいいのにといつも思っているその柴さんだった。

わたしたちが狭い路地から出てきたところで鉢合わせしたのだが、かなり激しく吠えられてはっちゃんはちょっと驚いていた。

それでもここに来てからはっちゃんは、まだ誰にも吠え返していない。

驚いてウホッと言った程度だ。

ずいぶん落ち着いたと思う。

ネコさんには会えなかったが、イノシシの匂い追跡で満足したようだった。

午後は湿度が下がって気持ちのよい天気になり、ご機嫌でニコニコするはっちゃん。

わかりやすい。

 

「気持ちいい天気になったね~」。

 

さて今日は、自分の犬が他の犬からラフな接し方をされたり、いじめられたりしたときの介入の仕方について解説しよう。

犬同士のけんかに介入しないほうがいい?

オンリードかオフリードかを問わず、他の犬が自分の犬を追いかけまわしたり、飛びついてきたりすることがある。

気を付けていてもリードを振り切って走ってくる犬はいるし、相手の人が自動伸縮リード(フレキシ)のロックにもたついて、犬が寄ってきてしまうこともある。

わたしは後者に何度も遭遇したことがある。

お互いに落ち着いて挨拶できる状況であれば犬同士が接近しても問題ないが、相手の犬が興奮状態で自分の犬が怖がっているときにはすぐに介入する必要がある。

でないと怪我をしたり、トラウマになったり、それがもとで他犬に過剰反応するようになったりするからだ。

はっちゃんも里子に行った先でそういう目に会ったらしく、再保護したときにはすっかり他犬が苦手になっていた。

それ以前のようになるまでに、実に9年もかかったのである。

「犬同士のことは犬にまかせよう」

「ただ遊んでるだけだよ」

「こうやって犬に慣らしたほうがいいよ」

などという人がいるがすべて誤りだ。

犬同士の付き合いやマナーを身に付けるには、余裕を持って自分で対処できる範囲内での経験を積み重ねることが重要である。

ちょうどいい動画があったので、それにそって解説しよう。

オフリードでいじめられた時の介入1

3:01までのシーン(茶色い犬がいじめられる)

ドッグランで遊んでいるうちに、茶色い犬がマラミュートと白い犬にしつこくされるようになってきた。

茶色い犬は逃れようとしているが、なかなかやめてもらえない。

茶色い犬の尻尾が左振りになっているのでそれも見ていただきたい。

スローモーションがあるのでとてもよくわかる。

茶色い犬はベンチの下に避難するが、そこでさらに多くの犬に囲まれる。

そのときに画面左側の人(茶色い犬と暮らしている人ではない)が見かねて介入する。

茶色い犬と他犬の間に割って入るように接近し、茶色い犬を撫でている。

それとともに他犬たちはいじめを止めた。

もしわたしだったら、そもそもドッグランには行かないということはさておき、この動画の最初のシーンで介入するだろう。

というのは、最初からすでに尻尾が左で嫌がっていることがわかるからだ。

他の2匹は嫌がる犬を追い回していて、すでにいじめ状態になっている。

もっとずっと早い段階での介入が必要なのだが、このように人間が犬をタッチすることで、他犬にやめてくれるように強いメッセージを送ることができるというのは興味深い。

わたしは、強力な味方がいるというアピールになるのではないかと思っている。

オフリードでいじめられた時の介入2

3:58までのシーン(黒ラブミックスがいじめられる)

黒ラブミックスはドーベルマンなど他の犬たちに激しく追い回されている。

そこに黒ラブミックスの同居人が来て、しゃがんで自分の犬にタッチした。

それにより他犬たちは攻撃を止めた。

このようにしゃがむのは犬にとってわかりやすいカーミングシグナルなので、タッチと合わせて使うといいようだ。

小型や子犬を守る方法

パピーが飛びつかれる

ワクチンが終わってドッグランデビューしたら、他の大きな犬たちに飛びつかれてしまったということだが、すぐに抱き上げているのは正解だ。

これはオンリードでも起こるし、相手が大きいと噛まれて怪我をすることもある。

この人は何度も飛びつかれているが、もっと有効に犬を守るには、飛びついてくる犬に常に自分の背中を向けるように体の向きを変えたほうがいい。

背中を向けるのは強いカーミングシグナルだからだ。

上着を着ていたらその中に犬を包んでしまうとさらにいい。

そうしながらすぐに声をあげて、飛びついて来る犬を呼び戻すかリードを着けるかするようにお願いしよう。

それとともに、その場にとどまらずにすぐにそこから立ち去ろう。

そもそも、パピーをドッグランに連れていくのは絶対にやめよう。

パピーはもっと静かで安全な場所で散歩デビューしたほうが社会化がスムーズに進む。

自分の犬が他犬をいじめている場合

茶色の犬がいじめている

興奮状態で他の犬にしつこくしているが、同居人がこの犬の名前を呼ぶといじめを止めてニコニコしながら戻ってきている。

これも本来はもっと早い段階での介入が必要だが、名前を呼んで我に返ってもらうというのも有効だ。

ただし興奮しすぎていると耳に入らなくなるので、そうなる前に介入したい。

わたしなら、名前を呼んで効果がない場合は、すぐに犬たちの間に割って入ると思う。

ラフな遊びは相手犬はもちろん自分の犬にもストレスになり、怪我やトラウマの元になるので、交流する場合はあくまでも穏やかなムードで行いたい。

この動画はどれも興奮しすぎである。

すでに犬が苦手になっていたり他犬にあまり興味がない場合は、近づかずにずっと遠くの反応しない距離から姿を見るとか、マーキングあとを嗅ぐことで十分だ。

なので、あくまでもこういう事態に陥ったときの対処法と理解していただきたい。

早めの介入が事故を防ぐので、気づいたらすぐに行動しよう。

 

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