ドッグウォーカー博士のスローライフ

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散歩 生活の質向上

退屈してる?犬に必要な刺激とノーズワーク

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強風が吹いていて今にも雨が降りそうだったので、はっちゃん(秋田MIX♂9歳)は散歩に行こうか迷っている様子だった。

が、「やっぱり行くことにした!」と言うので出発。

いつもより少し速足だったものの、ネコさんポイントチェックをして一通り歩いた。

天気が良くない日にはネコさんたちはほとんどいない。

帰り道では珍しく草の上で休憩したはっちゃん。

 

 

帰宅した直後に雨が降り出したので、ギリギリセーフだった。

よくわかってるね、はっちゃん。

さて、ストレスマネジメントが順調にすすむと、犬は家でほとんどの時間を寝て過ごすようになる。

うちの犬たちも実によく寝ていた。

その様子を見て退屈しているのではないかと思う方もいるだろう。

寝てばかりの暮らしはつまらないので、もっと刺激を与えたほうが生活の質が上がると考える方もいるだろう。

そこで、犬にとって必要な刺激とは何か、エンリッチメントとしてよくあげられるノーズワークは有効かということについて書いてみたい。

環境エンリッチメントとは

犬に限らず、人間の管理下で暮らす動物は、その種本来の行動を行う機会を大幅に制限されてしまう。

そのストレスで異常行動をするようになったり、心身の健康が損なわれたりなど動物福祉が低下する。

そこでその種が本来行っている多様な行動を引き出すための工夫が行われるようになった。

これが環境エンリッチメントである。

わたしは野生動物については、動物園のような観客を想定した場所で見世物にすべきではなく、人間による環境破壊を含む行為によって傷ついた個体を保護しリハビリする目的でのみ、人間の保護下に置くべきであると考えている。

他方で歴史的に人間と共に暮らしその習性を変化させてきた犬や猫などについては、その習性を尊重して犬や猫らしく暮らせるように努めるべきであると思っている。

環境エンリッチメントの種類

環境エンリッチメントは5つの種類に分類されている。

  1. 採食エンリッチメント(食べ物の種類、採食方法など)
  2. 物理エンリッチメント(住処、隠れ場所、寝床など)
  3. 感覚エンリッチメント(視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚)
  4. 社会的エンリッチメント(同種の動物、異種の動物、人などとのかかわり)
  5. 認知エンリッチメント(精神的刺激、新しい経験など)

これらを考える場合、その動物の習性、その動物らしい行動とは何かをよく理解しておく必要があるだろう。

ところが、犬についてでさえしばしば誤解されていることがある。

たとえば、犬はオオカミを祖先とするので、暗い穴倉のような場所を巣穴にしてそこで暮らしているので、クレートを用意してそこに入れておこうという

だが、犬はオオカミと共通の祖先から分化したのであってオオカミとは異なる行動をするし、そのオオカミも巣穴利用は子犬が生まれた直後の8週間だけと限定的だ。

そもそも巣穴にはドアも鍵もついておらず、そこに閉じ込める人間もいない。

これは一例にすぎないが、人間が考える「その動物らしい行動」が間違っているということはしばしばあるので注意が必要だ。

さらに人間がよかれと思って行うエンリッチメントが、いかにも人間的発想でしかないということもよくある。

例えば、犬の採食行動のエンリッチメントとして、知育玩具(コングなど)に食べ物を詰めて与えるというのがあるが、これは犬の採食行動とはずいぶんかけ離れている。

犬は人間の周辺で残飯をもらったり、ごみをあさったりなどして暮らしてきたし、今でも地球上の多くの地域でそのようにして暮らしている。

犬らしい採食行動というのなら、人になついて分けてもらうとか自分で落ちている残飯を探すということだろう。

エンリッチメントを行う際には、常に犬の行動に即して考えたい。

嗅覚の重要性

犬は嗅覚が発達しているというのはよく知られているが、その嗅覚を使った「ノーズワーク」が犬の健康改善に寄与するということが新たな研究によって示唆されている。

シャルロット・デュラントン博士とアレクサンドラ・ホロウィッツ博士の研究によると、ノーズワークに参加した犬は、代わりにヒールワークに参加した犬に比べて、楽観性が高まることがわかったという。

内容についてはこちらを参照→https://www.companionanimalpsychology.com/2019/02/finding-hidden-food-in-nosework.html

結論からいうと、ノーズワークでは犬は部屋の中を好きなように移動できるので自分が行うことの選択肢が増える。

それによって自分で問題を解決することになり、その成功が犬を前向きな気持ちにしている。

加えて、嗅覚は犬にとって最も重要な感覚であり、それを使う機会を与えることによって犬らしい行動を行うことができるようになるということだ。

この研究は、犬に選択肢を与え、自分で判断する機会を与え、鼻を使う機会を与える、ということが重要であることを示している。

ある意味、当たり前といえば当たり前の結論でもあり、PONOPONO散歩では毎日行っていることだ。

ロングリードで自由度を上げ、犬に歩きたいように歩いてもらい、匂い嗅ぎを好きなだけ楽しんでもらうからである。

はっちゃんはネコさんが通った後を追跡して居場所を見つけたり、堤防下に一つ二つ落ちているネコ餌を探し当てて食べたりなどを毎日楽しんでいる。

ノーズワークのやり方

こんなふうに、PONOPONO散歩で十分達成できることではあるが、たまにはノーズワークを楽しんでもらうのも悪くないとも思っている。

というのは、イギリス研修でノーズワークを学んだ時に、参加者の自信喪失犬さんが隠し物を探し当ててとてもうれしそうにしていたのを見たからだ。

また、ずっと以前にわたしが散歩に連れ出していた動物病院犬さんは、わたしが隠したボールを見つけるゲームが大好きだった。

犬によってはこのゲームが気晴らしになったり、勇気づけになったりすることもある。

他方であまり興味を示さない犬もいるので、あくまでも犬の希望をよく聞こう。

その上で、イギリスで習ってきた紹介しておく。

やり方は次の通りだ。

  1. 自分の犬が興味を持ちそうなにおいがついたものを用意する(人間の持ち物など)。
  2. 初めての場合はその中におやつを仕込む。
  3. 自宅の庭など自分の匂いがついている場所ではなくて、人や犬がいない原っぱなどに行く。
  4. 犬にその場で待っていてもらうかだれかにリードを持っていてもらう。
  5. 草むらなどに向かってまっすぐ歩き、見えないように探し物を置く。
  6. 今来た道に対して直角に曲がって少し歩き、さらに曲がって戻ってくる。
  7. 犬のところに戻ってきたらリードを持って、ゆっくりスタートする。
  8. 自分が戻ってきた道ではなく、最初に通った道をたどるように誘導する。
  9. 犬が探し物を見つけたら、仕込んだおやつを食べてもらう。
  10. そのままUターンして、もと来た道を戻る。

はっちゃんだったら、ネコの匂いが付いたものを置いて探してもらうのがよさそうだが、わさわざわたしが仕込まなくてもネコさんエリアに行けばいくらでもできるのでやっていない。

自分で判断してうまくいった体験が必要な状況にある犬や、ゲームが好きな犬にはやってあげてもいいかもしれない。

 

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