ドッグウォーカー博士のスローライフ

命令をやめて犬と仲間になろう!しつけをしない犬育て、問題行動への対処法、文献紹介など

犬の気持ち

犬は窮地に陥った人間を心配する

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カラっとよく晴れて絶好の散歩日和だ。

はっちゃん(秋田MIX♂9歳)もさすがに、「今日はお散歩いける?」と控えめに誘いに来た。

わたしはまだ足取りがおぼつかないので、「ごめんね、まだ無理だよ」と謝った。

すると、「じゃあ庭散歩するよ」と庭をブラブラし始めたので、それに付き合った。

草を食べたりしながらしばらくまったり過ごすと、自分で部屋に入って行った。

申し訳なさでいっぱいだ。

なるべく早く散歩に復帰したいので、昼前に歩行練習のために1kmほどゆっくり歩いた。

まだ結構疲れてしまう。

手首の痛みは相変わらずで、ほとんど動かせないのも不便だ。

どんどん治ってほしいところだが、そううまくは進まない。

ただ、夜中に痛みで目覚めることがほとんどなくなったのでずいぶん楽になった。

あとは「ひにちぐすり」だろう。

 

はっちゃんといっしょにお昼寝。

 

ところで、「現在ビジネス」のwebサイトで、最近出版された『イヌは愛である 「最良の友」の科学』(2021/5/18)の著者クライブ・ウィン氏の記事が掲載されていた。

 

ここでは、「多くのイヌが、飼い主の窮地にはその安否を気にかけ、心配に思っているらしいことを示す実験」結果が取り上げられている。

この実験は、段ボールの棺に入った人が助けを求めた時に、犬が助けようとするかどうかを観察するものだ。

すべての犬が救助に成功したわけではなく、混乱したり途方にくれたりする犬もいたという。

だが、「飼い主が閉じこめられた状況に心を痛めているような行動がかならずといっていいほど見られる」と著者は述べている。

予想通りの結論だ。

わたし自身は、あえて犬の気持ちを動揺させるような実験をすべきではないと考えており、実験方式ではなく実際にそういう状況に陥った時のエピソードを記録していくことで十分だと思っている。

実際、こういう話は山ほどあるし、この記事でも紹介しているとおりだ。

犬が仲間の人間を助けようとすることは間違いない。

他方で、自分が窮地に陥ったときに助けてもらえると期待しているとわたしは思っている。

今回の怪我のきっかけになったマルちゃんとの大冒険のとき、マルちゃんはわたしの呼びかけに応えてピーピー鳴いて助けを求めていた。

わたしがマルちゃんを発見したとき、マルちゃんはわたしが助けに来るのを信じていたと感じた。

これまでもそうしてきたという経験と、それによって育まれた信頼関係によるものだろうと思っている。

それが仲間だ。

犬と仲間になるというのはすばらしいことだと改めて思う。

 

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