「撫でて」と言われたら

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朝からかなり強い雨が降っていた。

朝食の後、はっちゃん（秋田MIX♂8歳）が大急ぎでベッドに戻ってきたので一緒に二度寝したら、ちょっと寝坊してしまった。

明らかに散歩に行けないレベルの雨だと、犬たちは本気寝する。

今日もそんな一日だった。

「今日はずっと寝てたよ」

夕方、はっちゃんが甘えてきたので、お腹や背中のマッサージをした。

手を止めると、前足をちょいっと動かして「もっと」と催促する。

またしばらく撫でて手を止めると、「まだだよ」と言う。

このように「もっと撫でて」とボディランゲージで伝えてくる犬は多く、よく動画共有サイトで見かける。

人間の手は、急に素早く動かしたり、目の前に突きだしたりすると動物にとって脅威になるが、下の方からゆっくり出していったり、匂いを嗅がせてあげたりしたのちに、ゆっくり撫でたり掻いたりしてあげると喜ばれる。

大事なのは、犬の様子をよく観察しながら行うということだ。

「いきなり撫でずに、まず手をグーに握って犬に嗅がせてあげましょう」などと言われることがあるが、急に目の前にこぶしを突き出されたら人間だって驚くのでこれはNGだ。

だが、たとえゆっくり動かしたとしても、犬が体をのけぞらせたり、首をすくめたりしていたら、不安を感じているということなのでやめてあげたい。

犬に対しては人間にとって身近な動物なだけに、よく知っている気になってしまいがちだが、それぞれの個体によって感じ方も行動も違う。

だからその個体をよく観察することが大切なのだ。

一般的に犬を不快にする行動を避けるとともに、その個体を嫌がらせないようにすることも大切だ。

ちなみにはっちゃんは、知らない人から道端で触られるのは嫌で、家に来た人に撫でてもらうのは好きだ。

マルちゃんは散歩中に自分が寄って行った人に撫でててもらうのは好きだ。

好き嫌いも様々なので、違いを理解して尊重したい。

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