ドッグウォーカー博士のスローライフ

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トルコ滞在記

排除しないのがいいね

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マーラさんの件で悲しみの淵に沈み込み、すっかり意気消沈している。

ため息ばかり出るが、お母さんときょうだいの観察はもちろん続けている。

これは昨日の様子。

左上がきょうだい猫さん。

 

今日の昼のソーセージタイム。

 

子猫さんはお母さんにしっかり守られて、順調に成長しつつある。

一番体が大きかったのだが、さらに少しずつ大きくなっている。

駆虫薬をごはんに混ぜてあげたいところだが、すぐに逃げてしまって他の猫さんたちに食べられてしまうのでうまくいかないだろう。

捕獲器をかけたとしても他の猫さんが捕まるだろうし、たくさんいるここの猫さんたちの捕獲と治療をするには人手と車が必要だ。

餌やりさんたちの中で英語が通じる人がいたら、治療の提案をしてみようと考えている。

いまヨーロッパは熱波に襲われていて、イスタンブールも35度ぐらいまで気温が上がった。

 

近所の母子猫さんたち。

 

博物館は涼しいのでちょうどいいと思って行ってきたが、メインの観光エリアを歩くので人が多くて暑苦しかった。

涼しそうなところには必ず猫さんがいる。

 

 

公園の塀の上に並んで寝るひとたち。

 

国立考古学博物館はそれほど混んでおらずゆっくり見られたのが幸いだった。

 

巨大な石像がお出迎えしてくれる。

古代エジプトの守護神ベス神像。

 

アルカイック期からローマ期まで時代を追って展示されており、パネルの英語解説を読みながらまわったのだが、これがちょうどいい分量と簡潔さで非常にわかりやすかった。

外国の博物館に展示されている出土品の写真があったのもよかった。

ここで最も有名なのはこちら。

 

紀元前4世紀のアレクサンドロス王の石棺

 

嘆く女たちの石棺

 

他に別館もあるのだが、修復中で見られなかった。

庭園のカフェには予想通り猫さんがいた。

 

通りすがりの子どもたちのが「あ、猫だ」と喜んでいるのが印象的だった。

 

近くにあるハギヤイレーネ教会も見たかったので行ってみると、一部修復中ということで断念。

 

地下鉄で海峡を渡って乗り換えの駅に着くと、イスタンブール名物の駅猫さんがいた。

 

いろんな駅の構内に猫さんたちが入ってきてはくつろいでいる。

地上に出ると猫マンションがあった。

 

安全な居場所と餌と水が確保されているのは素晴らしいが、ボランティアとの連携とさらなる市民教育が今後の課題だろう。

それでも日本から見れば、動物を邪魔にしたり忌み嫌ったりせずに街の一員として受け入れているところは羨ましい限りだ。

 

 

ちなみに日本で最近問題になっている「排除ベンチ」のような意地悪な代物もない。

寛容さはみんなを幸せにすると感じる今日この頃だ。

 

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