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昨日は雨だったので、預かり秋田犬さんが夕方散歩に行くかどうかに注目していた。
雨でも散歩に行くと聞いたからだ。
だがずっと寝ていて起きて来なかった。
今朝は朝ご飯を食べた後、自分で３０分ほど食休みしたのち、「散歩行こうか」と言いに来た。
本当によくわかっている。
犬に関してはとくに、人間がすべて仕切らないといけないと思われがちだが、自由度を上げて自分で選択できるようにすれば適切な判断ができるのである。
うちの犬たちも、PONOPONO実践犬たちも、わたしが見てきたストリート犬たちもみなそうだ。
秋田犬さんは、「ハーネスとリードを持ってくるからちょっと待っててね」というと、こんな笑顔を向けてくれた。
戻ってくると、嬉しそうに飛び上がって小さく「わんっ」と言った。
なにか匂うようでじっくり検分。
「なんかいたよ」と報告してくれた。
今日もまた程よいところで折り返して家に向かった。
だが近所が工事中で大型車両がやってくると、ちょっと居心地が悪そうにしていた。
別の迂回路を提案すると「いいね」と来てくれた。
細い道を歩いていくと、ときどき庭で休んでいるわんこさんがいる家がある。
いつもいるわけではないが今朝は庭にいて、軽く吠えられた。
だが秋田犬さんは完全にスルー。
訪問者への警戒吠えもないが、道端で会った犬に吠えることもない。
もちろん、不用意に近づかせないというのは大前提だ。
ネコさんは追いかけようとすると聞いていたが、「あ、ネコさんがいるね」と軽く注意を向ける程度でほとんど反応しない。
至近距離に近づいたらわからないが、そんな不用意な接近はお互いのために避けるのが基本だ。
秋田犬さんのお散歩スキルは何の問題もなくすばらしい。
引っ張りもないし、何かの反応することもなく、反応しやすさもないので、体は大きいがとても楽に散歩のお供ができる。
帰宅後は庭の涼しい場所に直行して休憩。
昼までこうしてよく寝ていたので、死んでいるのではないかと心配になってときどき覗きに来た。
わたしが近づいても起きないので、ひょっとしたらちょっと耳が遠いのかもしれない。
昼になってご飯を食べないかと聞きに行くと、「小腹が空いたよ」部屋に入ってきた。
手作りパスタご飯を食べたのち何か別のが欲しいというので、はっちゃんが闘病中に少しだけ食べてくれたことがあった「デビフ ささみ＆レバーミンチ」缶をあげてみた。
すると「これはいいね」と食べてくれた。
ようやく市販フードで食べてくれるものが見つかった。
そのあとわたしが近所の郵便局に行って帰ってくると、「おかえり」と喜んでくれたのち、昨日洗ったスヌーピーで遊んでくれた。
ニコニコして楽しそうな姿を見るともっとうちにいさせてあげたいと思うが、明日遠方の保護団体にお渡しすることになっている。
わたし自身も月曜日にトルコ旅行に出発するし、帰国後はそのまま飛行機を乗り継いで東京に行って１週間ほど滞在する。
こちらに戻ってくるのは８月のお盆直前だ。
ネコシェルターのみなさんたちも、秋田犬さんとお別れするのは寂しいと言っている。
もちろんわたしもそうだが、明るくて前向きでフレンドリーなわんこさんなので、きっと幸せになってくれると信じている。
でもちょっと、明日が来なければいいと思わなくもない（笑）。
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