ドッグウォーカー博士のスローライフ

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ちょっとこっちに来てほしいー呼び戻しのやり方

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寒い日が続いていて嫌になるが、週末以降少し暖かくなりそうなので期待している。

PONOPONO散歩はゆっくり歩く上に犬を待っている時間もあるので、冬場は人間にはちょっと厳しい。

だが犬はニコニコになるので、それが最大のご褒美だ。

はっちゃん(秋田MIX♂9歳)は今日もよく歩き、すべてのチェックポイントに立ち寄ってゴキゲンでご帰還。

 

「今日はたくさんゴロンゴロンするよ~」

 

ところでこのところ、散歩に関するご質問を複数の方からいただいている。

その中から今日は「呼び戻し」について説明しよう。

呼び戻しというと、「〇〇、おいで!」とか「カム!」といったコマンドを聞いた犬が、人間の方にまっすぐ走ってきて、ビシッとオスワリして人間を見上げるというのをイメージする人が多いだろう。

こういうのがすばらしい、お利口なわんこだと思っている人もまた多そうだ。

だが、PONOPONOの「呼び戻し」というのは全くこれとは違うものである。

まずは、イギリスで研修を受けた時の動画をご覧いただきたい。

呼び戻しを入れながら人間と一緒に歩く練習の第一回目である。

 

 

わたし自身も最初はちょっと驚いた。

犬を呼んでもいないし、おやつはおろか声掛けのご褒美もない。

だがこの自由な犬は、数日かけてこの練習をすることで人間を気にしながら一緒に歩くようになり、リードが張ったら戻ってきて人間についてくるようになったのだ。

PONOPONOでも、基本的にこういうイメージである。

だが紛らわしいので「呼び戻し」という言葉はあまり使わずに、「こっちに行かない?の提案」と言っている。

ここで起こっているのは、リードが張ったときに犬が戻ってきて、「こっちに行かない?」とボディランゲージで語り掛ける人間に対し、「そうだね」と一緒に歩き出す、ということだ。

これができれば十分なのである。

この動画では、リードを持っている男性は全く初めてだったので、歩く速度が速すぎたり体の向きを変えるタイミングがよくなかったり、ちょっとリードを引っ張ったりしているが、それでも犬のほうはすぐにボディランゲージに反応し始めている。

リードが張ると、犬はあれ?っと人間をチェックする。

そのときに人間がタイミングよく体の向きを変えることで、「こっちに行かない?」と提案することになるのだ。

この動画ではレッスンなので何度かやっているが、実際にみなさんが練習するときには、1回の散歩で1回ないし2回程度にしておこう。

何度もやると犬はイライラして提案自体を聞きたくなくなるリスクが上がるからだ。

よその家の庭や立ち入り禁止の場所に入って行こうとしたときなどにやってみるのがいいだろう。

リードを固定するときは、ガツンとならないようにじんわりかつしっかり止めるよう気を付けたい。

なお、前方にとても魅力的なものがある場合はすぐに戻ってこないこともある。

そんなときには、何度も名前を呼んだりせずに、犬が来るまでゆっくり15ほど数えてみよう。

多くの方は5ぐらいで名前を連呼したり、イラついたりし始めている。

だが意識的にゆったりした気分にして、だまって楽しく待っていよう。

20ぐらいまで数えてもまだ来なかったら、そのときにはリードにテンションをかけたまま犬のそばまでリードを手繰りながら近寄る。

このときに犬が動いてしまうほど引っ張ったりしないように、犬がそれ以上前に進まない程度の力加減をキープしよう。

犬のそばまで行ったら、耳に口を少し近づけて名前を呼ぶ。

もちろん命令口調ではなく、やさしく楽しい声で「〇〇ちゃん」などという。

犬がはっとした瞬間に体を行きたい方向に向けて一歩歩き出すと、犬がすーっとついてくる。

もしついて来なかったら、体を回すタイミングが遅かったのだ。

ここで焦って何度も再挑戦したくなるかもしれないが、またゆっくり5から10数えて気持ちを落ち着けてから、いいタイミングでできるように意識してやってみよう。

焦って何度もやらなくても、そのまま待っていればやがて犬は戻ってくるので、それを待ってまた次回練習しよう。

犬はすぐにこのルールを覚える。

人間のボディランゲージの上達の方がずっと遅いが、それでも少しずつうまくなってくると、犬とのコミュニケーションがスムーズになる。

このボディランゲージでの提案方式は、犬同士がオフリード状態で一緒に歩くときにもやっていることなので、犬にとってはわかりやすいのだと思う。

それに押し付けがましさも少ない(リードの制限があるのでゼロではない)。

人と犬がこの方式に慣れれば、リードが離れてしまった状態でもできるようになるので、いざというときにも役に立つ。

またパピーのころにオフリードで一緒に歩いていると、とくに教えなくても人と一緒に上手に歩くようになるので、わたしはそれもお勧めしている。

だがそういう機会がなくても、上述のようなやり方で制限が多い人間仕様の道をスムーズに散歩できるようになるので心配はいらない。

人間が気を付けるべきは、自分の意思を犬に押し付けないようにすることだ。

あくまでも提案に徹し、犬が嫌だと言ったら可能な限り犬の意思を尊重しよう。

 

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