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すっかり夏らしくなったが朝の時間帯はとても涼しいので、はっちゃん(秋田MIX♂9歳)は存分に散歩を楽しんでいる。
今朝はなんとネコさん2頭と挨拶ができた。
いつもの餌場チェックに行くと、パンのかけらが落ちていた。
はっちゃんが「ラッキー」と食べていると、隣接する餌やり小屋から「ニャーッ、ニャーッ」と注意を引くような大きめの鳴き声が聞こえた。
明らかにわたしたちを呼んでいる。
はっちゃんと見に行くと、3センチほどの隙間からキジトラっぽいネコさんが鼻を出していた。
はっちゃんは嬉しそうに鼻をくっつけて挨拶した。
その子もしばらくそうやって隙間から匂いを嗅ぎあっていたので、犬が好きなネコさんだったのだと思う。
やっとお友達ができてよかったね!
そのあと、決まった路地によくいる茶トラさんを発見し、そっと近づくはっちゃん。
すでに何度か会っているのでいきなり逃げはしなかったが、座っていたところを立ち上がって少し背中を丸め耳を横に倒して警戒している。
はっちゃんはここでしばらく立ち止まり、ゆっくり尻尾を振りながら友好的なアピールをした。
少し警戒を解いてくれたらすれ違えたかもしれないが、ずっとこの様子だったので「戻ろうか」と提案したら「そうだね」と戻ってくれた。
わたしたちが後退すると、ネコさんはまたここに座ってくつろいでいたので正解だった。
邪魔して悪かったね。
でも、挨拶はできたのではっちゃんは満足そうだった。
ブログ読者さんは、はっちゃんはよく提案を聞いてくれて素直だと思っているかもしれないが、毎回聞いてくれるわけではない。
はっちゃんが納得がいくような提案でないと聞き入れてはもらえないのだ。
進路変更もちゃんと理由がわかっていて、自分もそうだと思うから聞いてくれるのであって、もしわたしが手紙をポストに出したいからちょっとポストの前を通りたいと言ってもまず聞いてもらえないだろう。
なのでそういう提案はせずに、あとで一人で出直す。
雨が降りそうだから帰らない?という提案も(今はやらないが)却下で、はっちゃん予報の方が正確なので自分でうまく調整してちゃんと帰りついている。
ここに来てからは、入り組んだ路地を進んだ先がよその庭だったりしたときに、立ち止まって「よそんちだよ」というと、チラッと見て納得して引き返してくれる。
だが、はっちゃんが知っている抜け道でわたしが覚えていないとき、「そこは行きどまりだから戻ろう」と言っても聞いてもらえない。
そしてわたしが間違っていたことを知る。
犬にとって納得がいかない提案をしても聞き入れてもらえないので、そこは注意したいところだ。
とくに人間都合の提案はうまくいかないことが多いだろうし、そもそもすべきではない。
犬に良かれと思って静かな道を提案するというのも、本人がすでに興奮状態にあるなど判断力がうまく働いていなかったら納得してはもらえない。
そういう時には譲歩して軟着陸を目指すなどのプランBが必要だ。
もちろん、人間に気を遣って合わせようとする犬もいるので、その場合は犬に無理をさせているということに気付いたほうがいい。
くれぐれも、自分目線での提案をして「聞いてもらえない、この子は頑固だ」などと犬を非難したりしないようにしよう。
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