ドッグウォーカー博士のスローライフ

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ボディランゲージ 犬の気持ち

犬が顔を背けるのはバカにしているから?

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早朝は晴れていたので、ふたりともロングコースの散歩を満喫。

だがそのあとは雨雲が出てきて、降りそうで降らない変な天気だった。

 

「雨が降りそうだね」

 

「やっと好きな草が生えてきたよ」

 

「なに?」

 

ところで、ネットで犬の動画を見ていると、まるで答えを求めるかのようにしつこく犬に問いかけているシーンを目にすることがある。

「ねえ、なんでいたずらしたの」をはじめ、「なんでこれ食べないの?」とか、「こっちにおいでって言ってるでしょ」など、犬をじっと見つめて、繰り返し、大きな声で問いかけている。

英語版だと、「こっち見て」というのも多い。

そんなとき、ほとんどの犬たちは目を合わさずに、顔を背けている。

このしぐさは、犬が無視した、バカにしたなどと誤解されやすい。

また、状況によっては反省している、恥ずかしがっているなどと間違って解釈されることもある。

目をそらず、顔を背けるというのはカーミングシグナルで、自分と相手の気持ちを静めるためのボディランゲージだ。

しつこい問いかけをしてくる相手に対して「落ち着いて」と言うとともに、居心地が悪くなってざわつく自分の気持ちを静めようとしているのである。

そんな状態の犬に向かって目を見ろと要求するのは酷だ。

人間は犬のボディランゲージをよく誤解するが、ボディランゲージは他の哺乳類、もちろん人間とも共通していることが多い。

目をそらすというものにしても、わたしたちは居心地が悪い時によくやっているし、反対にガン飛ばす(またはじろじろ見る)のは挑発的な態度だ。

ほかも、けんかの仲裁に物理的に割って入るというカーミングシグナル(相手をなだめる)は、人を含むいろんな動物で行われている。

このブログでもずっと書いてきたが、犬を自分たちとまったく別の生き物としてとらえるのではなく、進化の連続性の中でとらえるようにすると、もっとわかりやすくなると思う。

わかってきたら、犬が自分に対してカーミングシグナルを出すような状況に陥らないように気を付けよう。

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