ドッグウォーカー博士のスローライフ

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犬の気持ち 生活の質向上

安全かつスムーズに離れよう

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少し日差しが出ていた午前中、仲良くはっちゃん(秋田MIX♂8歳)の庭で遊ぶ二人。

並んで何やら探索したりして楽しそうだ。

 

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「あ、マル兄がなんか食べてる!」

 

マルちゃん(大型犬MIX♂12歳)はコンポスト用に乾かしている野菜くずを拾い出して食べていた。

わたしが眺めていると、はっちゃんがおいでよと誘いに来た。

 

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「みんなで遊ぶと楽しいよ」

 

はっちゃんの表情はいつもかわいい。

朝散歩ではっちゃん、帰り際にいつも寄って行く神社はスルーして住宅街に直行した。

ほんの少し変化を付けるのがお好みだ。

歩いていると、遠くで踏切の警報機が鳴り出した。

線路はそれほど近くないのだが、静かな早朝は音がよく聞こえる。

以前、踏切を渡ろうとした瞬間に警報機が鳴ってびっくりしたはっちゃんは、そのあと踏切に近寄らなくなって、警報機の音もちょっと怖がるようになった。

たしかに急に鳴るとびっくりするし、音も大きいのでわたしも嫌いだ。

はっちゃんは音から逃げるようにそそくさと立ち去った。

警報機音はトラウマというほどではないが、ちょっと苦手なのだ。

小さいころは慣れやすいが、あらゆるものを体験してもらうことはできない。

どうしてもおとなになってから初めて聞いてびっくりするものが出てくる。

そんなとき、無理に慣らそうとすることはない。

それよりも、恐怖や不安にさらし続けず、犬が安心していられる場所に素早く移動することが大切だ。

犬に余裕があれば安心できる場所から観察するし、何度か体験するうちに反応が減っていくこともある。

あまりに刺激が大きすぎると慣れないこともあるが、それならそれで構わない。

その刺激に直接さらされないように工夫すればいいだけだ。

わたしは苦手な刺激(音、匂い、視覚刺激など)が多いので、日常的にそうしている。

多数派の人間の感覚に合わせて我慢したり、修正したりすることはない。

また、無理に苦手なものに慣らそうとすると、パニックになったりトラウマになったりしかねない。

嫌だったらそっと距離を取るようにすると本人も安心する。

なので犬の同居人としては、嫌悪や不安の対象から安全かつスムーズに離れられるようにサポートすることに徹しよう。

散歩中であれば、爆走するとさらにパニックになるので早足で移動するように調整するという具合だ。

これも犬の気持ちを尊重するということのひとつである。

 

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