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雨予報が出ていたので期待せずに起きたが雨音がしない。
外の様子を見ると曇ってはいるが明るく、降りそうな気配がない。
はっちゃん(秋田MIX♂10歳)もさっさとご飯を食べるや、「お散歩行くよ!」と誘いに来た。
念のため天気予報をチェックすると、曇り予報に変わっていた。
庭に出るとはっちゃんがニコニコしていたので、急いで写真撮影なののでちょっとブレた)。
尻尾右振りで期待に満ちたまなざしで見つめてくる。
「さぁ、行くよ!」
今日もこんな笑顔を見られて幸せだ。
いつものコースを歩いて帰ってくると、うちの別荘地に向かう坂の真ん中で茶白ネコさんが座っていた。
はっちゃんは、「あ・・・」という感じでいったん通り過ぎたのちしばらく鑑賞。
警戒しているネコさんは動かず、そこを突破して帰るつもりもなかったはっちゃんは、おまけ散歩に向かった。
隣町ハイキングコースをゆっくり散策して、給水ポイントでちょっと休憩し、長めの散歩となった。
今日はとても調子がよさそうなので、病院は明日にすることにした。
胸水を抜く処置は体力を消耗するので、できれば頻度を減らしたい。
だが苦しくなってからだとリスキーなので、よく様子を観察して調整することが必要だ。
胸水が溜まる速度が遅くなってくれることを願うばかりだ。
ところで、散歩中に犬が勝手なところに行こうとするのは、犬が人間をバカにしているからだと書いている記事を読んだ。
いまどき?と思ったが、こう考えている人もまだいそうだ。
犬の行動について、いちいち人を馬鹿にしているのではないかと考えるその発想が残念すぎる。
犬は人間と地位をめぐる争いをしないということは20年以上前から言われており、今ではすでに定説になっている。
バカにしていないのならなぜ犬は勝手なところに行こうとするのだろうか?
その前にわたしなら、なぜ人間は犬を自分に付いてこさせようとするのかという疑問を抱く。
それぞれ独立した個体なのだから、各自好きなところに行きたいものだと考える方が自然ではないか。
にもかかわらず、犬はよく一緒に暮らす人間に付いてきてくれる。
いつも思い出すのがはっちゃんの散歩デビューのことだ。
生後7週齢ほどで散歩を始めたが、よちよち歩きで私の後を一生懸命付いて来ようとしていた。
脚がしっかりしてきてからは自分で草むらを自由に探索するようになり、わたしが呼ぶとぴょーんと飛び出してきて実にかわいかった。
沖縄ではオフリードで自由にしている犬がけっこういて、一度母犬が子犬を散歩に連れ出しているのを見たことがあった。
子犬たちはそれぞれ探索しつつも、精一杯母犬の後を追いかけて付いていこうとしていた。
親の後を追う行動は他の動物にも見られる。
犬は人間と親子に近い関係を形成すると言われているが、子犬がお世話係の人の後を追うのは自然な行動と言えるだろう。
大きくなっても親離れせずに人と一緒に暮らす犬は、その後も人と一緒に歩こうとするのではないだろうか。
海外動画ではオフリード犬が人のそばを歩く姿をよく見る。
マルちゃん(大型犬MIX♂2021年没)は、たまに獲物を追って脱走することがあったがすぐに戻って来たし、散歩は絶対にわたしと一緒に行きたがった。
はっちゃんはマルちゃんが穴をあけても脱走することはなく、いつもわたしと一緒にいることを選んだ。
犬は人と強い結びつきを形成するので、それが行動のベースにあるということは押さえておいた方がいいだろう。
その上での話だが、なぜ「犬が勝手なところに行こうとする」と言われてしまうのだろう。
人間と一緒の散歩があまりに不快だと、逃げ出そうとすることがある。
ずっと以前に、多摩川河川敷できびしく訓練されていたシェパードが逃げ出すのを見たことがあったが、逃げ出して当然だと思った。
それでも完全に遠くに行ってしまわなかったところが犬らしい。
不快といえば、リードが短くてすぐにリードが張りそのたびに首に嫌な刺激が加わったり、チョークカラーやピンチカラーのような虐待犬具を装着されていたり、リードの操作がよくなくて体に衝撃がかかったりということがあると、犬は逃げ出そうとしてグイグイ歩く。
それでもリードがあって逃げ出せないので、イライラして余計に変則的な歩き方になる。
また、歩く速度が速いとどんどん興奮してくるが、その場合ジグザグ歩きになって「勝手な方向に行こうとする」ように見えるかもしれない。
前日会った若い白犬さんがそんな感じだった。
さらに、人間が自分の思い通りに歩かせようとして、匂い嗅ぎもちょっとした寄り道もダメと考えていると、犬がマーキングの匂いを嗅ぎに行くだけで「勝手な方向に行こうとする」ように見えるだろう。
こうして見ると、「犬が勝手な方向に行こうとする」のは犬が人間をバカにしているからではなく、人間が犬をバカにしているか、もしくは尊重していないからではないかと思えてくる。
もし犬が勝手な方向に行こうとしているように思えたら、自分の気持ちを掘り下げてみていただきたい。
現実的な解決策としては、犬にとって快適な散歩にしてあげること(快適な犬具、不快感を与えないリードワーク、自由の尊重など)に尽きる。
時代遅れの妄言が一刻も早く廃れることを望んでいる。
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