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曇っていたが空は明るく、それほど暑くなかったので、なかなかの散歩日和だった。
犬たちが「早くお散歩行こうよ」というので早めに出かけた。
人は少し多めだったが犬には会わなかった。
しかし、はっちゃん(秋田MIX♂8歳)は家や敷地の中にいる犬に何度も吠えられた。
まず、うちを出たところで隣の家から長いワイヤーで繋がれたミニチュアダックスがガウガウ言って飛び出してきた。
はっちゃんは後ろ脚に頭突きをくらったが、道を渡ろうとしていて車に気を取られていたので、「あれ、何か当たったかな」ぐらいの反応だった。
はっちゃんはその子がちょっと怖いので、気づかないふりをしていたのかもしれない。
その後も道を歩いているときに、ドアの奥や庭などから何回か吠えられた。
今日は川土手の散歩道をよく歩いたが、高齢男性がたくさんたむろしているいつもの東屋にさしかかったときに、パピヨンがいるのを見つけた。
はっちゃんは草を食べながら、回避しようかどうしようか考えていたが、その間に飼い主がわざわざ犬をわたしたちの前方に連れ出してきて、「ほら犬が来たぞ、挨拶しろ」とばかりに体を押さえて待ち伏せしはじめた。
相手犬はすでに私たちには吠えなくなっているが、はっちゃんは他犬と交流する気はない。
なので、土手を降りて回避するかと思って顔を見ると、「大丈夫、通るよ」とそのまま進んでいった。
そこで、わたしは相手犬との間に割って入る位置に移動しながら、ゆっくりとすれ違った。
はっちゃんは、落ち着きはらって通り過ぎた後、「ボク、がんばったよ!」とわたしの顔を見上げた。
そこでニッコリしながら、「えらいね、はっちゃん」と小さな声で言った。
このようにちょっと頑張った時、得意そうな顔でこちらを見てくることがある。
うちの犬たちだけでなく、一般的にもよく聞く話だ。
そんなときには微笑んでおだやかな口調で褒めてあげよう。
ドッグトレーニングでは、大きな声で、大げさに、高いトーンの声で褒めように言われているが、犬を興奮させるので全くおすすめできない。
また、自分がやってほしい行動を犬がしたときにいちいち褒めるというのも、「言うことを聞かせる」(支配する)発想なのでPONOPONOではやらない。
そんなことをしなくても、犬はいつも人間の意向を気にしているので、なるべく好きにしてもらいたい。
それに、人間が犬にああしてほしい、こうしてほしいと思っていると、やらなかったときにがっかりする。
人間ががっかりしていることは確実に犬に伝わり、犬をもがっかりさせてしまうのだ。
なので、やたら褒めず、がっかりもせず、犬が自発的に頑張った時にそれを認めてあげるぐらいにしておこう。
犬も自然な感じでうれしそうにするので、それを見るのもまたうれしい。
「今日はがんばったよ!」
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