ドッグウォーカー博士のスローライフ

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マズルコントロールって何?

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朝は日差しがほとんどなかったのに暖かく、また半そでTシャツで走った。

途中海辺で座って電話しても全く寒くなかったのは、異例のことだと感じる。

電話は父の病院からで、まだ熱が下がらないため退院が延期になったという知らせだった。

熱があると意識がぼんやりするし、ふらついて歩けないので足も弱る。

入院前の状態には戻れない可能性が大きくなってきて心配が尽きない。

この先天気が崩れ大気の受胎が不安定な日が続くようで、イナちゃん(白黒猫♂9か月)はキッチンの窓から外の様子を何度もチェックしていた。

 

 

最近膝に乗ったときに猫あんま(前足をマッサージするように交互に踏む)をするようになり、今日もせっせと揉んでくれた。

イナちゃんが膝にいる時間が長いので、わたしはなかなかトイレに行けない。

夜寝るときにわたしのベッドに湯たんぽを入れたら、イナちゃんがすかさず愛用してくれている。

低温やけどするのではないかと心配していたが、暑くなったらすぐに移動するのでむしろわたしの方が危なそうだ。

ところで、犬のマズルをガシッとつかんだり、用意に触っている人を見ることがある。

ドッグトレーニングやしつけなどで「マズルコントロール」と称し、「上下関係を教えるため」などと言ってマズルをつかんで叱るというようなことが行われている。

廃れてきたかと思いきや、検索してみるといまだにこれを推奨している人が多数いて、その中には獣医師までいるから驚く。

イヌ科の動物は、コミュニケーションの一環で相手のマズルをくわえることがしばしばある。

オオカミの動画を見ていると挨拶として頻繁に使っており、そのほか遊びのときも威嚇のときなどにも登場している。

観察していると非常に高度なコミュニケーションに見えるので、とても人間が簡単にまねできるとは思えない。

わたしたちはイヌ科の動物ではないので手を使いたくなるだろうが、その時点で意味合いが完全に変わってくるだろう。

実際、人間が犬のマズルつかんで「マズルコントロール」をすると、人の手は不愉快で悪いものだと教えることになる。

そしてそれを噛んで遠ざけることを犬に教える。

犬の顔の近くに手を近づけると噛もうとしたり、噛んだりするのはこのためだ。

手を嫌なものと学習した犬は、人間が手を使って行うさまざまなことをことごとく嫌がるようになる。

お手入れ関係全般や、治療行為もできなくなってしまうのだ。

わたしたち人間だって、鼻や口あたりを勝手に触られるのは嫌だろう。

わたしだったら触らせと言われても嫌だ。

相手の体はその人のものであるという大原則は、人間だけでなく犬でも猫でもその他の動物でも同じだ。

しつけとかトレーニングなどと言って勝手に触るべきではないし、ましてや乱暴につかんだり、その上叱ったりなど論外だ。

デメリットしかないことはすぐにやめて、リスペクトを持って接したい。

 

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