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みるみる悪化した今回の風邪?だが、治るのも早いようで咳が少し残っている程度になった。
だが体は弱っているだろうから、人混みは避けて散歩がてら遠くのスーパーに買い出しに行くだけにしておいた。
週末は人出が増えるので、明日まではおとなしくしておくつもりだ。
週末は餌やり活動も活発化するようで、中庭の餌が増えている。
ドライフードではだれも寄ってこない状態だ。
複数の人が餌やりしているので猫さんたちはお腹を空かせずに済む。
スーパーへは静かな住宅街を通って行くが、各所に猫ハウスが設置してある。
猫さんたちの姿が見えないなと思っていたら、
帰り道の公園のベンチでくつろいでいるひとを発見。
ふと見ると子猫さんもいる。
猫ハウスと水入れがたくさんおいてあって、よく管理されているようだった。
地元の人の憩いの場風の小さな公園で、高齢マダムが椅子とチャイを運んできておしゃべりしている。
ぼんやり眺めていると子猫さんが挨拶にやってきた。
「はじめてだねー、いらっしゃい」。
他のきょうだいたちもいた。
猫さんたちがたくさんいることがわかったので、買ってきたばかりのウェットフードを開封してみなさんに振る舞った。
ゆっくり鑑賞させてもらおうとベンチに腰掛けると、すぐにこの方がやってきた。
「まあゆっくりしてってよ」。
「わたしもここでくつろぐから」。
「よいしょっと」。
「やれやれ」。
子猫さんたちはごはんを食べたら毛づくろい。
壁際に猫ハウスがたくさんあるので過ごしやすそうだ。
おとな猫さんも子猫さんに鼻あいさつをしてやさしくしていた。
いい雰囲気の公園で居心地がいい。
「どう?気に入った?」
茶白さんは膝の上で自由にくつろいでいる。
きっとみんなに可愛がられているのだろう。
子猫さんたちは、お茶しているマダムのところで素敵なおもちゃを見つけて遊び始めた。
ロングスカートの裾も楽しいおもちゃだ。
マダムは一度シッと言ったが追い払うわけでもなく、無視しておしゃべりを楽しんでいた。
今日もまたよい時間を過ごさせてもらった。
トルコのノーベル賞受賞作家オルハン・パムクの小説『わたしの名は赤』にこんなくだりがある。
犬だって口を利くのですよ。—聞く耳を持つ者に対してだけですがね。
犬も猫もその他の生き物もみんなそうだ。
このブログで取り上げている動物たちもみんな話してるとわたしは思っている。
ちなみにイスタンブールを舞台にしたこの小説はわたしのお気に入りのひとつなので、帰国したらまた読もう。
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