ドッグウォーカー博士のスローライフ

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トルコ滞在記

まさかの展開に!!

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イブプロフェンのおかげで喉の痛みは楽になったが、鼻水とくしゃみがひどい。

持って来ていたコロナウィルス抗原検査キットで念のため検査してみたが、結果は陰性だった。

ちなみにトルコではキットは精度が低いので売っておらず、ラボでのPCR検査一択で非常にまともだ。

とにかく今日も寝てた方がいいと思って、ハーブティーを作り朝食のトマトを切っていた。

するとドアの外で小さく「ニャー」という声がする。

すぐにドアを開けると、そこにはここ数日姿が見えなかった弱々しい白黒子猫さんがいるではないか。

見ると周りをハエがぶんぶん飛んでいて、瀕死の様子だ。

わたしに助けを求めにきてくれたのだ。

明らかに状態が良くないが、これまでずっとシャーシャー言ってたので保護できるだろうか。

とりあえずこちらで掃除用に買ったスポンジワイプがたくさん残っているので、それでそっと包んでみた。

子猫さんはおとなしく身を任せてくれていて、それにも驚いた。

抵抗できないほど弱っているからというよりは、助けてもらうつもりで覚悟を決めてやってきたと感じた。

とりあえずシャワー室におろしてご飯をあげた。

 

 

少し食べたらお皿の中で寝始めたので、撫でながら見ると、被毛にハエの卵がたくさん産みつけられている。

ノミもたくさんいて、白い床を這っていた。

コームがあったらよかったがないの手で卵を取ったが、しっかりついていてなかなか取れない(次どこかに行く時は絶対にノミ取りコームを持参する)。

そこで部分的に洗わせてもらった。

子猫さんはとても協力的だったが、酷く脱水している。

目を見たら両目がほぼ溶けてなくなっていて全盲だった。

スポンジワイプでよく水気を取って乾かしたのち、急いで評判の良さそうな動物病院を探した。

比較的近くに良さそうなところがあったが、もう少し遠くに女性獣医がやっていて動物好きでレスキューにも理解があるという所を見つけた。

ここがいいと思ったので子猫さんをワイプに包んでバッグに入れてバスで行ってみた。

場所はすぐにわかったが、開票時間なのに電気がついていない。

別の病院に行こうかと思いながら覗いていたら、「うちに来たの?」と優しそうなお姉さんがやって来た。

そこで子猫さんを見せたらすぐに診察してくれた。

 

後ろにあるのは子猫用超小粒カリカリだが、いらなうと吐き出していた。

 

看護師さんも女性で扱いが丁寧で、獣医さんよりも英語が通じる。

経緯を説明しつつ診てもらうと、生後6週齢程度で、脱水、低体温症だった。

輸液をして寄生虫駆除をして、保温室に入院となった。

 

 

助からないかもしれないと言われたが、それはわたしも最初から承知している。

わざわざ頑張ってわたしに助けを求めて来たので、それに応えただけだ。

入院費は外猫料金で1泊1400円程度だった。

市の保護施設に連れて行けば無料で診て貰えるが、たくさんの動物がいるのできっと騒々しいだろうし、きめ細かなケアもできないだろうとの判断で普通の病院にした。

あとは本人の回復力次第だ。

明日の朝また様子を見に行くので、なんとか元気になってほしい。

 

待合室のソファーを占領しているスタッフ猫さん。

 

獣医師も看護師も優しく、院内は清潔で広々していてとてもいい病院だった。

グーグルにいい口コミを投稿しておこう。

 

 

ここは完全に地元エリアで、ぶらぶら帰りながらわんこさんたちを撮影。

ついでにまた薬局で鼻スプレーと抗アレルギー薬を買う。

親切なおばちゃんがいる近所のパン屋でパンを買って帰宅した。

階段を降りてうちの前に来ると、なんとお母さん猫さんが待ちかまえていて、じっと私の顔を見つめてくる。

 

 

ひょっとしてわたしに子猫さんを託したのはお母さんだったのか?

「大事な子猫さんを入院させて来たからね。きっと元気になるよ」と言いながら、子猫さんの食べ残しフードを食べてもらった。

他の子達の行方も気になるが、見つけたら同じ病院に連れて行こう。

知らない土地でレスキューできるのもグーグルあればこそで、本当に助かっている。

子猫さんにはぜひ元気になってほしい。

 

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