ドッグウォーカー博士のスローライフ

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ひどい接し方を目撃してしまった

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昨日、秋田犬さんの無事に送り出すことができて肩の荷が下りた。

だがその一方で、今頃どうしているだろう、緊張してるじゃないかな、などと余計な心配をしてしまう。

そのたびに「大丈夫、あの子ならうまくやれる」と自分に言い聞かせる。

様子はわからないので気をもんでいても仕方ない。

それよりも、秋田犬さんにかかりっきりで全く進んでいなかったトルコ渡航準備をしないといけない。

大急ぎであれこれ片づけ、荷造りもしつつ、途中でネコシェルターのネコさんたちに会いに行ってきた。

秋田犬さんが来てからずっと会えなかったので久しぶりだ。

その間にケディさんが少し人馴れして、ほかのネコさんとも鼻挨拶をするようになっていた。

 

 

おみやげにパウチを持って行ったらみんな大好きで争奪戦になったので、もっと持っていけばよかったと大後悔。

 

汚れたトイレの掃除が終わると、みんなわらわら寄ってきて甘えてくれる。

 

 

 

 

 

乳飲み子さんたちはまだ軟便が続いているものの、お尻が乾いてきて元気にしているという。

ボラさん宅で静養中の風邪引き子ネコさんたちも状態がよくなってきたそうだ。

昨日、秋田犬さんの引き渡し中に電話で緊急保護の要請があり、また母子ネコさんたちがやってくる。

子ネコは里親が見つかりやすいが、わたしは性格がすでに分かっていて落ち着いているおとなネコさんをおすすめする。

ともあれ、みんな元気になっていいお家を見つけてほしい。

ところで昨日、とてもまずい犬への接し方を2度も見てしまった。

1度目は散歩中だった。

わたしたちが家に続く坂道の曲がり角に向かってのんびりと歩いていると、若い柴犬さんにぐいぐい引っ張られながら歩いているご近所さんがいた。

秋田犬さんに気づくと吠えて向かって来ようとしたので、50メートルぐらい手前で立ち止まって待っていた。

かなり距離があったが、柴犬さんにとってはそれでも近すぎたのだ。

お母さんは何とか別の道に誘導しようとリードを引っ張るが、柴犬さんはわたしたちの家方向に行こうとする。

強く引っ張られるとますます踏ん張って動かなくなっていた。

お母さんはりつけながら引っ張っていたが、ついにリードの持ち手で叩き始めた。

力は弱かったがとても見ていられなかったし、そんなことをしても犬は動かない。

結局柴犬さんが行きたい方向に行って、その先の抜け道を通ることで解決していた。

最初からそうすればよかったものをと思ったが、もし抜け道がなかったとしてもこんなやり方は悪手中の悪手だ。

犬の意思を無視してリードを無理に引っ張ると、犬はますます踏ん張って動かなくなる。

さらにこういう接し方を繰り返していると、交渉を受け入れずに最初から拒否するようになっていく。

自分の意見を常に拒否されているのだから、他人の希望など聞くはずがない。

こうして人がリードを引っ張り犬が踏ん張って拒否する、の悪循環に陥っていくのである。

この柴犬さんは、自分が行きたい方向だったら歩いてくれるので、その方向に行きながら相手と距離をとれる場所を探すのがベストだ。

抜け道がなくても、距離をとれる場所ならあるし、さらにもっと進んで脇道に入るという選択肢もある。

自分の考えを犬に押し付けないことが大切で、それを続けていると「こうしてみない?」という提案にすんなりと応じてくれるようになる。

叱りつけても事態が悪化するだけで、叩くなど論外だ。

ついでに言えば、コマンドを教えて従わせるという方式も、このタイプのわんこさんだど逆効果にしかならない(仮に効果があったとしてもこういう抑圧的な方法はPONOPONOでは採用しない)。

さらに昨日はもう1度、秋田犬さんのお引き渡し中にとんでもないことがあった。

わたしたちが先方団体の方と打ち合わせしていると、トイプーさんを連れたお姉さんがやってきた。

トイプーさんはこっちを見てぎゃんぎゃん吠えているのだが、どんどん近づいてくる。

すると他犬にほとんど反応しない秋田犬さんが警戒してそわそわし出した。

そこで秋田犬さんのお兄さんが、とても丁寧に「すみません、今日だけちょっとこっちを通らずに別の道から行ってくれますか」とお願いした。

するとかなり近づいてからようやく引き返していった。

後で聞いたところによると、このトイプーさんはいつも吠えてきて、そればかりか噛みついてきたこともあったという。

秋田犬さんが嫌がるのは当然だ。

トイプーさんだって嫌だから吠えたり噛んだりしているのに、なぜどんどん接近させてくるのか。

自分の犬にも相手の犬にも不快な思いをさせるだけだし、秋田犬さんは穏やかで反撃しないが、体格差からすれば死亡事故も起こりかねない。

これはかなり極端なケースかもしれないが、犬の安全を第一に考えたい。

そして犬の気持ちにも配慮しよう。

怖がっていないか、嫌がっていないか、快適に過ごしているか、常に犬を観察して判断しよう。

 

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