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気分が沈むので、ワークショップためのための長距離ドライブに向けて、車の点検に行ってきた。
口コミがよくて街のはずれののどかなところにある整備工場を選んだ。
初めての人に会うのは非常に苦手なのでいつも気が重くなるが、年配の整備士はとても人当たりがよくてほっとした。
田舎ならではののんびりした雰囲気もよかった。
点検の間近所を歩いてくると言うと、この暑いのに大丈夫か、傘を持たなくていいのかと心配された。
いつもはもっと暑くてもジョギングしているし、今日は湿度も温度も少し低かったので楽勝だ。
花は少なかったが、景色がなかなかよかったのでいくつも「いいね」ができた。
生き物はうちの近所の方がたくさんいる。
ここは古墳もあるし中近世の史跡もあって歴史散歩が楽しめ、さらにハイキングコースにビーチまであるのでとても気に入っている。
もう少し涼しくなったら史跡めぐりをしよう。
ところで、昨日このブログ紹介したマークベコフの記事で、「トリガースタッキング」という言葉が使われていた。
保護犬アーチーのいわゆる問題行動は、トリガースタッキングによるものではないかという。
トリガースタッキングとは、複数のトリガー(引き金、きっかけ)に次々にさらされることでストレスが蓄積していくことを指す。
それについてリンク先の記事で解説していたので、今日はそれを紹介したい。
記事はこちら→エイドリアン・ファリセリ「犬のトリガースタッキングを理解する」
わたしたちにも、うまくいかないことが続く日というのがある。
イラっとすることが繰り返し起こって、ついに限界が来て怒鳴ってしまう。
このイラっとすることがトリガーで、スタッキングと言うのはそれが積み重なるということだ。
犬もストレスの積み重なりによって爆発することがある。
その例として著者はこんな例を紹介している。
ローバーは3歳のゴールデンレトリバーで、時々ストレスを感じることがある。水曜日に彼は獣医に会いに行き、あやしげな症状があるので、獣医は彼を奥の部屋に連れて行き、採血と尿のサンプルを取った。協力的でないため、口輪を着けられた。
家に帰ると、客が来ることになっていた。ローバーがゆっくり休みたいときに、子ども連れの家族全員が訪ねてきたのだ。子供たちはローバーにしつこくつきまとい、追いかけ、帽子をかぶせようとした。その日の夜、飼い主はローバーが嫌がる薬を無理やり飲ませなければならなかった。その日、ローバーはほとんど休むことができなかった。
その翌日、彼はドッグランに連れて行かれ、そこでマウンティングが好きないじめっ子犬を相手にすることを余儀なくされた。その後、服従訓練を受けるが、集中できずにトレーナーにお尻を押されてお座りをさせられる。家に帰ったら休みたかったのに、また薬を飲まなければならない。その後、子どもたちは彼と遊びたがり、抱きしめたがる。
子どもたちの一人が彼に抱きつこうとすると、ローバーは初めて歯を見せてしまう。幸いなことに、この問題は真摯に受け止められ、この犬はようやく一人になって、蓄積されたストレスから回復するために休むことになった。
あくまでも一例だが、ローバーの我慢強さは尊敬に値する。
ここまで我慢させてはいけない。
はっちゃんだったら、一番最初の動物病院から帰った時に子どもがいた時点でキレて噛みつきそうだ。
もちろんそんな状況は絶対に避けていたので想像でしかないが、どんな犬でも、この我慢強いローバーさんであっても、こんなストレスのスタッキングはなしだ。
著者は、犬が何にストレスを感じているかをボディランゲージから判断すること、犬が我慢できなくなる限界点を認識すること、状況を管理することなどを提案している。
大枠ではその通りだが、わたしはもっと予防的に犬にストレスがかかるとわかっているようなこと(子どもが触ったりつきまとったりする、ドッグランでマウンティングされる、服従訓練を受けるなど)は最初から避けるようにすべきだと考えている。
その理由は著者と同じだ。
犬が累積的なストレスの犠牲になっていたり、病気になっていたりすると、咬みつきの閾値が低くなる。すなわち、噛む可能性が高くなる。犬が対処できない状況に追い込まないよう最善を尽くそう。こういう犬たちは性格が悪いのではないし、安楽死させる必要もない。最終的に必要なのは、効果的なストレス軽減策である。
PONOPONOではストレスマネジメントを最重要視しているが、それはいわゆる「問題行動」の最大の原因がストレスの蓄積にあるからだ。
人間でもそうだが、たまったストレスは生活の質を下げ幸福感を損なう。
ストレスはたまらないようにするのが一番なのだ。
ここではっちゃんからひとこと。
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やぁみんな、今日は車でお出かけしたよ。
生きてるときはしなかったど、今は行き放題だよ。
うちのおばちゃんは泣いてばっかりだから、ついててあげないとね。
ボクはね、ちっちゃい時からイラっとしやすくて、そうなるとすぐギャウギャウしてた。
土まみれで楽しく遊ぶマルハチ兄弟。
そんなときはマル兄に噛みついたり、おばちゃんを噛んだりしてたけど、力をいれないように我慢してたよ。
おばちゃんには血が出るほど噛んだことはないけど、他の人は流血させちゃったことが何回かあった。
悪いことしちゃったってわかってたから、そのあとはがっかりして落ち込んだよ。
そしたらいつもおばちゃんが慰めに来てくれた。
でも毎日のんびり暮らしてたら、だんだんイラっとしなくなっていって、噛みつくこともなくなっていったよ。
マル兄にもけんかを仕掛けなくなった。
イライラするようなことが少ないと、たまーに嫌なことがあってもブチギレなくなるんだ。
おっきなストレスがないっていうのも大事だけど、プチストレスが少ないっていうのも大事なんだよね。
あとはおいしいものをたくさん食べて、お散歩を楽しんで、ゆっくり寝る。
そうやって静かに暮らしてると、心の中が落ち着いてくるよ。
人間さんもわんこさんもこんな風にするといいと思うよ。
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