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雨雲が去るのを待って少し遅めに散歩に出かけた。
花冷えで風も強かったが、日差しがあってたっぷり道草を楽しんだはっちゃん(秋田MIX♂9歳)。
アナグマかイノシシが掘り返したところから小動物の骨を見つけ、安全な場所に運んでゆっくり破壊した。
食べるのではなくかみ砕くことがメインだったようだ。
帰り際にシカ糞ポイントに寄ると言うかと思ったら、そこはスルーしていつもの草地へ。
ここでしばらく日向ぼっこを楽しんだ。
「今日はここでたくさん日光浴するよ」。
何度もゴロンゴロンしてご機嫌で帰宅。
今日も楽しかったね。
ところで、犬サイトやSNSを見ているとちょっと太りすぎな犬を見ることがある。
それが「かわいい」と言われているのを聞くと、わたしは心配になってしまう。
というのは、太りすぎは様々な病気の原因になるからだ。
アメリカのペット肥満予防協会(APOP)によれば、2018年にはアメリカの猫の約60%と犬の56%が太りすぎだったという。
データはこちら→https://petobesityprevention.org/
日本での大規模な調査はないのでわからないが、増えていることは確かだろう。
APOPのサイトにはこう書かれている。
「たとえ犬がちょっと太っている程度だったとしても、肥満は犬の寿命を縮めるような深刻な健康被害をもたらす可能性がある」。
健康上問題がなければ太っていてもかまわないが、寿命にかかわるとなると無視できない。
アーニー・ワード博士は、「肥満は私たちのペットの最大の健康上の脅威である」と警告する(こちら参照)。
肥満がもたらす健康への悪影響についてのワード博士のまとめが非常に興味深かったので、以下に抄訳・紹介しておく。
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平均余命の低下
「ミミズ、クモ、ミジンコ、ハエ、魚、ハムスター、マウス、ラット、犬、サルなど、さまざまな種で、食べる量を減らすと寿命が延び、苦痛が減ることが証明されている。1999年に行われた犬の長寿研究では、通常より25%少ないカロリーを与えられた犬は、平均で2年長く生きることが明らかになった」。 -
関節炎
「過剰な体重が関係する病気の第一位は変形性関節症である。大型犬と小型犬の両方が典型的な影響を受けるが、猫も驚くべき割合で関節炎を発症している。(中略)さらに悪いことに、脂肪細胞はアディポサイトカインと呼ばれる有害な化学物質を作り出し、体重のかからない関節にもダメージを与える。関節炎は治療法がないので、私達は苦痛を最小化することができるだけだ」。 -
糖尿病
「肥満の犬は、インスリン抵抗性と呼ばれる状態になりやすく、インスリンと血糖値が危険なほど高い状態になっる。る。糖尿病もインスリン抵抗性も、ペットの寿命を縮めるだけでなく常に投薬や治療が必要な状態になることが分かっている。2型糖尿病は、正常な体重を維持できる量の食事を与えるだけで、大きく予防することができる」。 -
高血圧
「高血圧は"サイレント・キラー"と呼ばれ、手遅れになるまでペットが高血圧かどうかもそれが引き起こしているダメージもわからない。犬や猫の体重が増えたら、かかりつけの獣医に血圧をチェックしてもらおう。この簡単な検査で、突然の失明や心臓病、腎不全を防ぐことができる。治療は減塩食への変更、減量、運動量の増加、より深刻な場合は薬物療法など簡単なものばかりだ」。 -
癌
「動物では過剰な脂肪が多くのがんの形成に関与していることが指摘されている。国立がん研究センターは、ヒトの主ながんである大腸がん、閉経後女性の乳がん、子宮内膜がん、腎臓がん、食道がんの25%から30%は肥満と運動不足が原因ではないかと推定している。新しい研究では、肥満によるインスリン抵抗性が原因である可能性が指摘されている。犬や猫の研究はそれほど多くないが、過剰な体重は多くの種類の癌を発症するリスクを高めるという点で一致している。リスクを減らすには、体重を減らすことだ」。
わたしはこれを読んで、人間について言われていることと同じだと思った。
人間の研究も動物実験で確認していることが多いので当然と言えば当然ではある。
人間の慢性疾患(ここにあげたような疾患で、日本では生活習慣病などと呼ばれているがこの名称は不適切だと思う)も、肥満の問題が指摘されている。
肥満予防と健康維持には食事(=栄養)と運動が大切なのも同じだ。
犬の健康は人間が管理しているので、人間が正しい知識を得ることが重要だ。
肥満の悪影響については、危機意識が低いように感じられるので、情報をアップデートする必要があるように思う。
とくに高血圧についてはあまり話題にされないが、気を付けた方がいいことはたしかだ。
犬の肥満対策としてわたしが最も大切だと思うのは食べ物だ。
市販フードをあげている場合、パッケージに書かれている分量はあくまでも目安にすぎないので、その通りにあげないようにしよう。
これで太りすぎてしまう犬がたくさんいる。
適正量は犬によって違うので、犬の太り具合やせ具合を見て調整しよう。
それとともに、おやつのあげすぎで太っている犬も多い。
おやつはあくまでもおやつなので1日1回ないし2回程度にして、果物やイモなどの加工度の低いものを選びたい。
最後にペット肥満予防協会のこの言葉を紹介しておく。
「健康的な体重を維持することは、犬の生活の質全体に大きなメリットをもたらす」。
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