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すっきり晴れてさわやかな朝は散歩の足取りが軽い。
はっちゃん(秋田MIX♂9歳)は天気でかなり行動が違う。
晴天のときはいかにも気持ちよさそうに元気よく歩く。
せっかくの散歩日和だったがネコさんたちは誰もおらず、はっちゃんがドアの隙間から覗いても隙間ネコさんは顔を出さなかった。
はっちゃんはここで引き返して短めに散歩を終了。
家で日光浴を楽しんだ。
暑くなったので、わたしのお土産の流木を持ってお気に入りの木陰に移動。
「流木はおいしいよ」
ところで、犬に関することで必ず話題に上ることのひとつに「信頼関係」がある。
信頼関係が大事、信頼関係を損なう、信頼関係ができていないなどなど。
見ず知らずの人から信頼関係ができてないなどと非難されることすらある。
また、自分がうっかりやってしまったミスで信頼関係が壊れたのではないかと心配する方もけっこういる。
そこで今日は信頼関係について考えてみたい。
これは信頼関係?
そもそも信頼関係とは何だろう。
言葉の意味は、お互いに信じ合い頼りあえる関係性のことである。
自分が信じて頼るだけでなく、相手からも信じてもらい頼られるという双方向的な関係性なのである。
他方で犬について信頼関係が取り上げられる場合、こんな使われ方が一般的だ。
おいでと呼ばれたらすぐに人のそばまでやってくる、ちょうだいと言われたら口にくわえたものを放す、嫌がらずにお手入れを受け入れる、こういうことができていたら信頼関係ができている、できなかったら信頼関係ができていない。
見聞きしたことがある方は多いだろう。
だが、信頼関係の定義に照らしてみると疑問が生じる。
犬が人の言うことを聞くのは、人のことを信じて頼っているからなのか、人が犬を信じ頼ることはどこへ行ったのか。
双方向性はどこにもなく、人間の命令に犬がしたがっただけではないか。
支配―従属関係では命令に従うのが基本だが、それも信頼関係なのか?
次の動画を見ていただきたい。
犬は人間の命令によく従っているが、これは信頼関係と言えるのか。
犬の表情に気付いただろうか。
出だしのアップからして緊張でこわばっていてつらそうだが、進むにつれてさらに辛そうになり尻尾が左に寄っていく。
ボディランゲージでは「嫌だなぁ、つらいよ、もうやめたい」と言っているが、人間に付き合っている。
ドッグトレーニング界ではこういうのを信頼関係と呼ぶが、わたしには支配従属関係にしか見えない。
本来的な意味での信頼関係は、お互いに信じて頼り合うことだ。
犬に求める前に、まずは自分が犬のことを信じて頼ることが必要ではないだろうか。
そして犬からの信頼を得られるように行動することも大切だ。
信頼を得るには
犬から見て信頼するに足る人になるにはどうしたらいいだろう。
・犬の気持ちを理解し、共感的な態度で接する
・叱ったり怒ったり罰したりせず、穏やかで寛大な態度で接する
・嘘をついたりだましたりせず、誠実な態度で接する
・窮地に陥っていたらすぐに助けてあげる
・犬の資源を奪わずに尊重すること
まずなによりも、犬の気持ちを理解し、共感的な態度で接することだ。
一方的に自分の気持ちや要望を押し付ける(トレーニングマインド)ではなく、犬がどんな気持ちなのかをボディランゲージから読み取って共感を示そう。
せっかく読み取っても、「これはやらないといけないことだから」、「ここで引いたらわがままになるから」などと、嫌がっているのにやり続けてしまっては意味がないのですぐにやめてあげる。
良かれと思ってやっていることでも、犬から見れば嫌がらせでしかなく、気持ちに寄り添ってくれているようには思えないだろう。
「この人は自分のことをわかってくれている」と思ってもらうことが大切なのだ。
これは初めて会った犬やその他の動物との間でも実現可能で、レッスンに行ったときによく実感している。
口に出して「嫌だね」、「つらいね」などと共感的な言葉をかけると、気持ちも表情も付いてくるので犬に伝わりやすくなる。
それから、叱ったり怒ったり罰したりせず、穏やかで寛大な態度で接しよう。
自分のことを脅かすような存在を信頼することができるだろうか。
そんな生き物はいないだろう。
まずは身の安全が重要だ。
この人のそばにいたら脅かされることはないと思ってもらうには、犬に恐怖や不安を与えるようなこと(叱責、怒り、罰など)は厳禁だ。
常に穏やかで寛大な態度で接しよう。
さらに、犬に嘘をついたりだましたりせず、誠実な態度で接するということも重要だ。
不誠実な態度は不信感を生む。
だまし討ちのようなことは信頼を損なう。
また、わざと失敗するように仕向けたり、さらに失敗を笑ったりするのも慎もう。
いつも変わらず誠実な態度で接したい。
犬が困難な状況に陥っていたらすぐに助け出してあげよう。
そうすれば頼りにしてもらえるだろう。
昨日の記事でいじめからの救出方法を書いたが、もしひどい目に会っていても何もしてもらえなかったら、「この人は頼りにならない」と思うだろう。
逆にすぐに助けてくれたら、頼りになるしいつも自分の見方であることを確認できるだろう。
犬の資源を奪わずに尊重すること。
犬には犬のルールがある。
口にくわえている物は自分のもの、先にその場所にいた者に利用権があるなどだ。
口に手を突っ込んで取り上げるのは論外にしても、命令で放すように教えるというのは犬ルールを無視して人間の支配に従わせる行いだ。
また、犬が先に座っていたソファーやベッドから犬を降ろしたり、そうするように命令したりするのも同じく犬ルールの軽視である。
ルールを無視する者を信頼することはできないし、何よりこんなことをされては自分が尊重されていると思えないだろう。
犬にあれこれ求める前に自分が信頼に足る人間になりたいものだ。
そして犬のことももっと信じて頼りにしたい。
ふとマルちゃん(大型犬MIX♂享年13歳)のことを思い出すと、マルちゃんはとても信頼できる素晴らしい犬だった。
わたしもはっちゃんもマルちゃんのことをとても頼りにしていたので、わたしたちの喪失感は大きい。
他方でわたしはマルちゃんの信頼に足る人間だっただろうかと自問すると、はなはだ心もとなくなる。
これからもっと精進したいと切に思っている。
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