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尻尾が物語ること

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昨夜、膝の上でウトウトしていたイナちゃん(白黒猫♂5か月)をこっそり撮影した。

 

 

最初のころは朝わたしを起こすときに噛みついていたが、どんどん穏やかなやり方になって、今朝はわたしの頬に自分の頭を載せてくれた。

涼しくなってきたのでぴったりくっついて寝ることも多くなった。

うれしい季節到来だ。

一緒に寝てくれないという方もいるだろうが、犬猫がすやすや寝ている姿を見るだけでもほっこりするので、それはそれでいい。

 

おもちゃの獲物を捕まえた。

 

さて、尻尾がその時の犬の感情や気分を表すということはよく知られている。

また尻尾はコミュニケーション手段でもある。

尻尾の位置や振り方という視覚情報とともに、肛門腺からの匂いによってもコミュニケーションしているのだ。

人間は残念ながら尻尾がないので、読み取りがうまくいかないことも往々にしてある。

なので今日は尻尾について解説したい。

子犬が尻尾を振りはじめるのは生後30~50日ごろからと言われており、母犬やきょうだい犬たちとの交流の中でコミュニケーションのための使い方が学習されていく。

なのでカーミングシグナルと同様、早い時期に親きょうだいから引き離されたペットショップ犬などは、よく学んでいないためにコミュニケーションがうまくいかないということがある(その後の経験でキャッチアップすることは可能)。

尻尾を見るときは、その位置(高さ)と振り方に注目し、それに加えて体の緊張具合や表情などから総合的に判断する。

高い位置で大きく素早く振っているときは興奮と喜びを表している。

長居留守番の後や久しぶりに会った時などには、体をくねらせたり、尻尾をぐるぐる回したりなどするが、これは喜びを表している。

不審者に吠えるときにも高い位置で激しく振っていることがあるが、こういう時は尻尾の振りが左に大きくなっている。

右に大きい時は快を、左に大きい時は不快を表しているので、わかりにくい時はこれで判断できる。

低めの位置でゆっくりとバッサバッサ振っているのは、不機嫌なしぐさだ。

股の間に巻き込むように挟むのは、恐怖や不安を表している。

このときには体をすくめて固くしている。

逆に体に力が入っておらずリラックスしているときには、尻尾がだらんと下がっていて口元も緩んでいる。

落ち着いていて機嫌よくしているときはこんな様子だ。

 

 

尻尾をピンと水平にしているときは興味の対象があるときで、前傾姿勢であればそちらに突進していくだろう。

水平のままフリーズしていることもあるが、これは対象を見極めようとしているときに見られる。

はっちゃん(秋田犬MIX♂2022年没)のように巻き尾の犬は位置が分かりにくいが、リラックスしているときの尻尾の付け根の位置を記憶しておき、そこから高いか低いかを見るとわかる。

位置だけでなく振り方と体の緊張具合からもわかるので、わからなくて困ったことはない。

尻尾が非常に短い犬も根元で判断する。

だが尻尾がないとなるとお手上げだ。

そういう犬は他犬とのコミュニケーションに困難を抱えることになる。

断尾は人間が発明したろくでもないアイデアのひとつであり、今では禁止している国も多い。

犬にとっては大迷惑な話だ。

散歩をしているときには、様々な刺激に反応して尻尾の位置もよく変わる。

他の犬に会った時にはもちろんだが、においを嗅いているときにもよく変わる。

ルルさん(ヨーキー♀2017年没)は、他犬のマーキングを嗅いだときに、断尾された尻尾をグーっと左に傾けて体をのけぞらせたことがあった。

よほど嫌だったのだろう。

尻尾の位置だけでなく体の緊張具合に注意することも大事なので、それも意識してみよう。

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ここからは今日飛びこんできたニュースについて。

「奈良の鹿愛護会」の保護施設「鹿苑」のシカたちが十分な餌を与えられていないなどとして、獣医師が通報して市が調査に乗り出したというニュースがあった。

https://www.sankei.com/article/20231002-3JRMOFHD45LELCIMZYZCPUSJCA/

鹿苑のシカたちの状況については、PONOPONO仲間の雪音さんが以前に視察に行って記事にされている。

こちら→https://ameblo.jp/a-voice67/entry-12455181106.html

あまりにひどい状況に衝撃を受けたことを覚えているが、獣医師もそのひどさに黙っていられなくなったのだろうと思う。

動物を都合よく利用しておいて、必要なケアはしないという身勝手さに強い怒りを覚える。

動物搾取には断固反対を叫びたい。

 

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