ドッグウォーカー博士のスローライフ

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分離不安のリスク要因と対処法

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朝晩は少しひんやりして秋の気配を感じるようになってきた。

今朝は曇っていたせいもあって、はっちゃん(秋田MIX♂9歳)には絶好の散歩日和だった。

元気よくネコさんポイントを目指したがあいにく誰もおらず、残念そうにしていたはっちゃん。

だが気を取り直して漁村の路地をたっぷり探索した。

 

「今日はネコさんもお休みなの?」

 

今日も楽しかったね。

さて、読者さんから分離不安に関係するご質問があったので、今日はこのテーマで書いてみたい。

平日、出勤するときの留守番は大丈夫だが、休日出かけようとすると吠えるそうだ。

これはよく聞く話でもある。

犬はいっしょに暮らしている人が出かけると不安から吠えたりドアを噛んだりなどの行動を繰り返すことがあるが、この状態は分離不安もしくは分離不安症と呼ばれている。

特徴的な行動

一般的によく見られる行動としては次のようなものがある。

・吠える、遠吠えする、ピーピー鳴く

・ドアや窓を引っかく

・家具や壁などを破壊する

・トイレ以外で排尿や排便をする

・室内を落ち着きなく動き回る

・パンティングや涎を垂らす

・その他のストレス行動全般

人と離れていることによって生じる不安がこうした行動を引き起こしているという点を理解することが大切だ。

よく誤解されているように「わざと」や「腹いせ」でお行っているのではないということである。

したがって叱っても効果はないばかりか、不安が強くなって症状が悪化するので気を付けよう。

なぜ分離不安になるのか

原因について完全に解明されているわけではないが、次のような要因がリスクファクターになる。

・新しい家族のところに来た

・初めて留守番する

・家庭環境の変化(ルーティンの変化や家族の増減など)

・子犬のころの長時間の留守番

・親犬からの早期離別

・留守番中の恐怖体験

・慢性ストレスやトラウマ

重度の分離不安の場合には、遺伝的要因や生まれつきの性質が関係していることがある。

軽度の場合はストレス要因が非常に大きいと感じている。

効果のない対処法

分離不安の症状を呈している犬を早く何とかしてあげたいと思うだろうが、次のような対処法は効果がないということを知っておこう。

・叱ったり罰したりする

・クレートやサークルに閉じ込める

・他の犬(その他動物)を迎える

・命令に従わせるトレーニング

分離不安による行動はわざとやっているわけではないので、しつけやトレーニングで変わるものではない。

叱責や罰は不安を強くするだけである。

留守番中にクレートやサークルに入れてしまうと、怖いことが起こったときに避難するなどの対処ができなくなるので、ストレスがかかるだけでなくトラウマリスクも増大させる(対処不可能性はストレスの大きな原因)。

実際、不安行動の増加も報告されているし、逃げようとして負傷することもある。

他の犬や動物を迎えるといいのではないかと聞かれることがよくあるが、分離不安は人間と離れていることによって起こるので、他の動物は助けにならないと思ったほうがいい。

命令に従わせるトレーニングは、分離不安による行動を修正するものではないし、ストレスレベルを上げるのでむしろ逆効果になる。

分離不安を抱えた犬が最も避けるべきはストレスであり、最も必要なのは「安心」である。

まずすべきこと

症状が深刻な場合は迷わずに行動治療を行っている獣医師に相談しよう。

症状の重さにかかわらず、ストレスマネジメントを徹底することでかなり改善する。

もし毎日のように留守番させている場合は、留守番時間を短縮できないか考えてみよう。

わたしはこの仕事を始めた当初より、留守番時間をどんなに長くても6時間以内にすることを提唱しているが、最近は英語サイトで同様の主張をよく見かけるようになってきた。

ずっと以前からドイツ語圏では6時間に一度犬を外に連れ出すようにという法律があったし、動物福祉先進国と言われるスウェーデンでは、留守番時間は6時間以内でなければいけないという法律がある(こちら参照)。

ケージ閉じ込めも繋ぎ飼いも禁止されている。

留守番時間と犬のストレス行動の関係を調べたある調査研究では、6時間以上でストレス行動が増加することが判明した。

分離不安をどうするか以前に動物福祉を向上させることが必要だ(もちろん法整備も)。

個人的にできることは、留守番が必要な場合はシッターに来てもらったり、デイケアなどに預けたりすることだろう。

業者でなくても、友人知人にお願いしたりお互いに助け合ったりすることもできる。

このご時世なので、職種によってはリモートワークを増やしたり切り替えたりするチャンスも増えている。

まずはできる工夫を最大限行おう。

その上で、軽症の場合の対処法を紹介しよう。

軽症の対処法

・出かける前に興奮させない

・出かけるときに時間に応じて同じ言葉をかける

犬は人間が外出の準備をしているときから不安とそれによるストレスを感じている。

なので、それを増大させないようにすることが大切だ。

準備はなるべく静かに素早く行なって、犬を興奮させないようにしよう。

そしてどのぐらいの時間で帰ってくるのか予測できるようにしてあげる。

これが重要だ。

会社に行く場合は身なりから犬はわかっているが、それ以外の時には「コンビニに行くよ」とか、「病院に行くよ」など、時間に応じていくつかの言葉をかけていくといい。

この声掛けは、不安軽減のため分離不安行動がない犬にも必ず行おう。

わたしの場合、車で通院(3~4時間留守番)か、郵便を出しに行く(20分)か、ウォーキングに行く(1時間半)しかないのでこのどれかを必ず言っている。

今日うっかり忘れたら、はっちゃんが玄関までついてきて「どこ行くの?」と見てきたので気を付けたい。

声掛けは大事だが、平日長時間留守番させている状態で、さらに休日も留守番になると犬は納得しない。

そういう場合は休日の外出を見直すとともに、平日の一人ぼっちの時間を減らす工夫をしたい。

犬を家族の一員なのだから、その家族が寂しい思いをしないようにしてあげたい。

 

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