ドッグウォーカー博士のスローライフ

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夜中にはっちゃん(秋田MIX♂8歳)がわたしのベッドに乗ってきた。

何か怖いことがあったのだ。

外からの人為的な脅威に対しては吠えて追い払おうとするし、物音もしないのでそれではない。

たぶん雷だろうと思ってスマホで天気予報を見たら雷注意報が出ていた。

わたしにピッタリくっついで横になるはっちゃんを撫でていたら一緒に眠りに落ちたようだ。

低気圧や不安定な大気の状態は自然のストレッサーで、睡眠の質にも影響する。

そのあとわたしは久しぶりにトラウマ関連の悪夢を見て、ひどい気分で目が覚めた。

夢の内容は、パワハラを受けた以前の職場でみんなからわたしの行動を非難され、それがASDの障害特性によるものであることを説明しても全否定されるというものだった。

できないことや苦手なことは誰にでもあるが、発達障害持ちはマジョリティの人々とはその様相が異なる。

マジョリティの「普通」に合わせるには多大な苦労が必要だしできないことも多い。

多様性が認められている社会であれば問題ないが、そうでなければ常に困難に直面することになる。

実家の家族は全員が発達障害持ちだが、特性はそれぞれ違っていて苦手なこともさまざまだ。

妹と両親は片付けが苦手だがとくに妹が顕著で、診断がつく前までの30年以上の間、母からいつも叱られていた。

その他のことでも、叱られて無能呼ばわりされることで自己評価が下がり、それが幸福感を大幅に下げていた。

わたしたちは、苦手なことや嫌なことはあってはならず、「みんなと同じ」にできないといけないと思い込んでいる(わたしもそうだった)。

それが他者だけでなく自分自身をも苦しめていることになかなか気づかない。

わたしは海外ドラマや洋画をよく見るのだが、アメリカのドラマでASDらしき人が登場する挨拶シーンで、「わたしは握手が嫌いなので」と断るところが出てきて、断ってもいい、主張してもいいということにちょっと驚いた。

わたしはボディタッチが非常に苦手だが、こういう日常の小さなこともすべて周りに合わせるようにしてきた。

小さなことが積み重なると大きなストレスになり、QOLを低下させる。

わたしたちは身近な人や同居動物に対して、人間社会のルールやマジョリティの考えに合わせるように、無意識的に圧をかけていないだろうか。

「みんなと同じようにすべき」、「できて当然」、「やらないのはわがまま」というのは、言葉に出さなくても無言の圧力になる。

犬に対してもそう思って接していたら、犬の自信はどんどん失われていき、幸福感も下がっていく。

考えてみれば犬には禁止事項がたくさんある。

吠えるのはダメ、噛むのはダメ、拾い食いはダメ、他犬と仲良くしないとダメ、好き嫌いダメ、家の中のものを齧ってはダメ、他にも細かいことをあげたらきりがない。

ストレス由来の行動であればストレス軽減は犬の利益のために必須だが、個性にかかわることについては認めたい。

ありのままを認めるというのは、世間の常識や圧力に抗うことになるので同調圧力が極めて強いこの社会では非常に難しいところだが、犬の幸せのためには(自分の幸せのためにも)大事なことだ。

考え方を変えるのは難しいし時間もかかるが、多様性、違いを認めて尊重するということを追求していきたい。

 

美しいマルちゃん(大型犬MIX♂12歳)。

 

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