☆PONOPONO犬育てを広めるため、最初ににほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。
↓ ↓ ↓
天気予報通り朝から雨が降っていた。
はっちゃん(秋田MIX♂8歳)も朝食後すぐに本気寝モードだ。
マルちゃん(大型犬MIX♂12歳)は雨宿りしながら庭で過ごしていたので、時々様子を見に行った。
近寄ってきたので「家に入る?」と聞くと、
「どうしようかなー、やっぱりやめた!」だそうだ。
わたしは雨なのでずっとパソコンに向かっていた。
いろいろ調べ物をしているときに、外犬(free-ranging dog 外で暮らしていて自由行動する犬)に関する新しい研究を見つけた。
Luca Corrieri, Marco Adda, Ádám Miklósi, and Enikő Kubiny, "Companion and free-ranging Bali dogs: Environmental links with personality traits in an endemic dog population of South East Asia" (コンパニオンと自由行動のバリ犬の性格的特徴―東南アジアの固有種の犬の個体群における性格形質と環境との関連)というタイトルの興味深い論文だ。
それによると、外犬は人間と暮らす犬よりも活動性、興奮性、動物への攻撃性が低く、動物や人間を追いかける傾向が少ないことが判明したという。
インドネシアのバリ島の犬は、3千年前までに固有種として分化して以来いずっといわゆる「放し飼い」だった。
西洋の犬のように選択育種されておらず、バリ島の街路や村の周りで自由に歩き回り、残飯や寺院の供物を食べて暮らしていた(いる)。
わたしは30年ほど前、両親が住むインドネシアのジャワ島を頻繁に訪れ、ついでにバリ島にも毎回滞在していたのだが、そのときにこのバリ犬をたくさん見た。
狂犬病対策で大量捕獲される前だったので、あらゆるところに犬がいて、庶民的な食堂に食べ物をねだりに来ていた。
基本的にみんなおとなしくて穏やかで、いつも寝そべっていて、食べ物を探すときだけぶらぶら歩いていた。
他方で最近、主にヨーロッパ、アメリカ、日本、オーストラリアからの移住者たちが、自由行動のバリ犬をコンパニオンドッグとして迎えるケースが出てきた。
今回の研究は、同じバリ犬のなかで、コンパニオンになった犬と自由行動のままの犬で性格がどう変わったかを調査したものだ。
これまでの研究は純血種に関するものがほとんどで、しかも自由行動犬の研究は非常に少ないし、性格に与える環境の影響を明らかにしたという点でも貴重なものだ。
調査の結果は、自由行動犬はコンパニオン犬よりも活動性、興奮性が低く、動物(犬を含む)に対して攻撃的でなく、動物や人を追いかける傾向が少ないということが明らかになった。
恐怖心については差はなかった。
その理由としては、興奮しやすかったり攻撃的だったりする犬は命を落とすリスクが上がって淘汰されやすいということとともに、コンパニオン犬は人間によって時には罰とともに行動が過度にコントロールされるので、それが活動、興奮性、および攻撃性の増加に寄与する可能性があると指摘されている。
これは、わたしが観察したところともまったく一致している。
犬の自由を奪い、あれこれ命令して、叱ったり罰したりされたら、犬はストレスでソワソワしたり、攻撃的になったり、興奮しやすくなったりする。
当然のことだし、人と暮らす犬にストレスが多いことはすでに明らかにされている。
バリやその他の地域では、いわゆる野良犬を怖がる日本人がけっこういたが、わたしはトレーニング漬けにされたオンリード犬のほうがよほど危険だと思う(犬には心から同情する)。
犬は人間に囲われることで食べ物の心配はなくなるが、自由が制限されてストレスがかかりストレス行動が増える。
それを考えると、人との暮らしは犬の幸せに直結してはいないと言えるだろう。
すでに犬を自部の暮らしに引き入れたわたしたちは、少しでもストレスが少なくなるように、行動の自由を可能な限り保障したいと思う。
やっぱり自由は大事だよねと思った方は、にほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。
↓ ↓ ↓
+++++++++++++++++++++++++++
●犬への負担が少ないハーネスとロングリードの注文はこちら
http://blog.livedoor.jp/nanakailua/archives/51958607.html
●ホームページはこちら
http://pono2.info/
●インスタグラム「今日のマル・ハチ」はこちら
https://www.instagram.com/satoekawakami/