ドッグウォーカー博士のスローライフ

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すれ違いでおやつの落とし穴

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今朝ははっちゃん(秋田MIX♂8歳)に神社を迂回して川土手に出るルートを提案してみた。

早朝の神社境内は動物の痕跡が濃厚なようで、追跡が始まると足場が悪くて危険だからだ。

はっちゃんに「こっちからにしない?」と聞いたら、「いいよ」とあっけなくOKしてくれた。

迂回ルートは帰りによく通るコースなので、抵抗感は少ないのだろう。

帰り道は神社コースだったが、そのころには動物の痕跡が大幅に減っているようだ。

マルちゃん(大型犬MIX♂12歳)も神社コースで川土手に出るが、よくはっちゃんと同じ場所を嗅いでおり、同じ場所でマーキングしている。

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 20201110_141346-1024x769.jpgお気に入りの場所でお昼寝するはっちゃん

 

マルちゃんと散歩をしていたら、初老男性がトイプーさんと歩いていた。

興奮気味でマルちゃんのほうをガン見していたので、大きく距離を取った方がいいケースだ。

するとその人はポケットから何やら取り出して、犬にあげはじめた。

犬が興奮して飛び跳ねていたのでおやつだと思う。

マルちゃんはそれにはお構いなしに、犬マナーに従って大きくカーブを描きながら(カーミングシグナル)、最大限距離を取ってゆっくりすれ違った。

この間、地面の匂いを嗅ぐなど他のシグナルも出していたが、トイプーちゃんはおやつに夢中でそれどころではない。

せっかくカーミングシグナルを学ぶチャンスだったのに残念なことだ。

おやつで気を引くことの最大の弊害を目の当たりにした。

犬でも人でも、自分が知らない相手はちょっと警戒する。

そんなときに友好的な挨拶をされると安心する。

人間だとニッコリして「こんにちは」などと言うが、犬ではカーミングシグナルがそれにあたる。

だが、挨拶を学ぶ機会がなかったり(社会化不足)、あるいはよくない経験をしたり、興奮しすぎていたり、慢性的なストレス状態だったりすると、挨拶ができなくなってしまう。

と書きながら、人間も同じだなぁと思った。

そんなときには、安心できる距離を取るようにする。

さらに、安心できる場所から相手の挨拶を見ることができればそれがベストだ。

この経験を積んでいくと次第に犬への過剰反応が減っていき、自分で安全距離を確保したり、さらには挨拶もできるようになっていく。

なお、挨拶というとこの前のマルちゃんの画像のようにお尻の匂いを嗅ぎ合うというのだけだと思いがちだが、遠くからお辞儀するとか、草の匂いを嗅ぐ、カーブを描いてすれ違うなども友好的な挨拶だ。

ところが、人間が食べ物で気を引いてしまうと、犬は自分で学習することができなくなってしまう。

ずっとこれを続けていても、食べ物なしにするととたんにギャウギャウになるという話を非常によく聞いてきた。

食べ物でいい関連付けをしようとしているのだろうが、人間の目論見通りにはいかず、食べ物と嫌なもの(犬)や興奮と関連付けてしまうということが往々にして起こる。

犬がパニクらずに自分で対処できるようになるというのが重要なのに、これでは意味がない。

それにたいし安全距離を確保する方式だと、そのときに楽なだけでなく、繰り返すことで学習が進むのでいいことだらけだ。

不安だからとおやつを持って散歩している方がいたら、ぜひとも封印して早めの回避を試していただきたい。

 

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