ドッグウォーカー博士のスローライフ

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ボディランゲージ 犬の気持ち

犬の気持ちは刻々と変わる

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今朝は涼しかったので、ゆっくりブラブラ散歩を楽しんだはっちゃん(秋田MIX♂9歳)。

道路沿いのネコ餌ポイントには誰もいなかったが、はっちゃんが入念に匂いをチェックしていると、またしても家の中から「ニャーン」と呼ばれた。

「はいはい」と近づいてみると、ちょっと斜めになった引き戸の隙間からネコさんが鼻を出している。

はっちゃんもそっと鼻を近づけて挨拶した。

これで二度目だ。

わざわざ呼んで挨拶しようとするところが興味深いが、挨拶が終わるとさっさと家の中に引っ込んでいった。

はっちゃんは大満足で、引き続き他のエリアの探索に向かった。

帰り道でまたここを通ったときに、くるっとわたしの方を振り向くとニカッと笑った。

「ネコさんと挨拶したねっ」と言っていたのだと思う。

 

「今日はネコさんと挨拶したよ!」

 

よかったね、はっちゃん。

はっちゃんはパピーのころからうれしいことがあるとよくニコニコしていた。

毎日何かしらいいことがあるようでいつも楽しそうだったし、今でもその傾向はある。

撫でてほしいときにわたしが接近すると、尻尾を右に大きくゆらゆらと振る。

尻尾を右に振るのはうれしい時や心地よい時で、左は不快な時であることが複数の研究からわかっている。

人間は犬はこうだろうという思い込みに支配されやすいので、犬の様子をよく観察してその都度犬の気持ちを確認するといいと思う。

撫でているときには犬が喜んでいるものと思いやすいが、尻尾が左になっていたり、口をペチャペチャするなどのストレスシグナルを出しているかもしれない。

実際ユーチューブなどではそういう動画をたくさん見る。

トレーニングで犬を呼んで犬がいそいそとやってくるシーンもよくあるが、そのときに尻尾が左振りになっているというのも定番だ。

人間は犬がしっぽを振っているのを見て喜んでやってきた=信頼関係ができているなどと思っているかもしれないが、犬は嫌だなと思いながら仕方なく付き合ってくれているのである。

そういうときの顔は、こわばっていたりしょんぼりしていたりして、動画でも静止画像でもわかりやすいと思うのだが、思い込みが強いと見逃しやすい。

そんな時には、尻尾の動きを見たほうがずっとわかりやすいだろう(短尾の場合を付け根を見る)。

はっちゃんの表情はわかりやすいが、わたしは尻尾も必ず見るようにしている。

というのは、気持ちは刻々と移り変わっていき、尻尾はそれに連動しているからだ。

右に大きく振っていたのに、ちょっとしたなにかで左に大きく振るということもよくある。

人間が原因でなくても、嫌なにおいや音がしたとか、そんなことでも変わってくる。

気持ちよく撫でられているうちに、「もうたくさん」となることもあるだろう。

なので、常に観察し続けることが大切だ。

犬の気持ちは犬に聞くしかないので、犬の言葉によく耳を傾けよう。

 

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