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早朝は雲が多かったがそのあとすっきり晴れた。
いかにも気持ちよさそうに寝るマルちゃん(大型犬MIX♂12歳)。
日陰具合が絶妙だ。
はっちゃん(秋田MIX♂8歳)も毛皮を干してふかふかになっていた。
天気がいい日にのんびり歩いていると、はっちゃんはニッコリしながら振り返ることがよくある。
「楽しいね」と言っているのだ。
なのでわたしもニッコリする。
はっちゃんは怪しげな音がしたり、奇妙なものに遭遇したりしたときもよくわたしの顔を見てくる。
表情が「なにあれ?」、「こわいよ」などと雄弁に語っているのですぐわかる。
他方、マルちゃんはあまり目を合わせてこないが、だからといってわたしの「こうしない?」という提案を無視することはない。
むしろマルちゃんのほうが、「そうだね」と言ってくれることが多い。
わたしはもちろんアイコンタクトするように教えたり指示したりはしないが、それでコミュニケーションに支障をきたすことはないし、犬たちの注意を引きたいときは名前を呼べば反応する。
犬同士も声やボディランゲージとそのときの状況から判断して、いっしょに行動すべきときはそうしているのであえて人間が人間式のやり方で教える必要はないと思っている。
それに犬は一緒に暮らす人間の気持ちや意向に非常に敏感なので、いつもさりげなく人間を観察している。
そして人間に合わせて行動しようとするので、さらにその上ああしろこうしろと指示してしまうと、人間の意向ばかりが優先されてしまうだろう。
トレーニングがまさにこれだ。
その意味でも、自分の意思を使えるために名前を呼んだり目を合わせたりなどは最小限にしたい。
犬の自由度を上げ、裁量権を大きくすると、満足度が上がりQOLが向上する。
自由を制限しすぎていると(たとえばグレート閉じ込めや禁止の多用など)、解放されたときの暴走が起こりやすくなる。
そんなときは段階的に自由度を上げると少しずつ落ち着いて行く。
犬も人もお互いにあまり干渉せずに、好きなように暮らすのが気楽でいいとわたしは思う。
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