ドッグウォーカー博士のスローライフ

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小さいうちからお腹を撫でたら慣れる?

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昨日はシェルターに着いた時にはすでに掃除が終わっていたので今日は早めに行くことにした。

すると、お腹を空かせたり人恋しかったりしたみんなが待ち構えていた。

 

 

子猫さんはいきなり脚をよじ登ってくるし、トイレ掃除をしていたら別の子猫さんが背中に乗るなど、たくさんお手伝いしてくれた。

 

昨日開いていなかった方の目が開いてちょっと治ってきた様子。

 

おとなネコさんたちもスリスリ甘えに来て大人気だった。

こんなご褒美があったら明日も早く来ようと思ってしまう。

掃除が終わるころに、代表さんがエンジンルームで見つかった3匹の乳飲み子を連れてきた。

なかなかミルクを飲んでくれず、今朝ひとりはウンチに血が混じっていたというので心配だ。

だが、ミルクの用意をしていると大声で元気に鳴いている。

食欲はあるようなのでわたしが授乳してみると、それぞれよく飲んでくれた。

 

 

その後数時間するとまた鳴きだしたのでミルクをあげると、またよく飲んでくれた。

おしりを刺激するとおしっこをしてくれたので、わたしがいた間は順調のようだった。

ただ子猫は容体が急変することがあるので気が抜けない。

元気に育ってくれるよう願っている。

そのあと、茶トラ親子のケージの掃除もさせてもらった。

お母さんは飼い猫で、不妊手術していなかったので妊娠してここに保護された。

出産後は母子で隔離部屋にいたので、子猫さんたちはあまり人慣れしていない。

お母さんには外から何度もカーミングシグナルで挨拶していたので、とくに警戒されることはなかったが、子猫さんたちはまだシグナルがよくわかっていないので怖がらせないようにそっとご挨拶した。

ケージの中をぞうきんで拭かせてもらった時の様子がこちら。

これまたかわいすぎて閲覧注意だ。

 

 

今日は6時間ほどいたので、おとなネコさんたちのマッサージをさせてもらった。

まずは大声で鳴いていた28歳のちこさん。

ごはんを手で食べさせてからマッサージとブラッシングをしてあげた。

 

 

ブラッシングもマッサージも好きなようで、すっかり落ち着いて満足そうにしていた。

後で来たボランティアさんが、「あれ?今日はちこちゃんしゃっきりしてる」と言っていたが、血行が良くなってちょっと気分もよくなったのだと思う。

人懐っこいめぐさんはマッサージが大好きで、ずっとごろごろ言ってくれた。

 

 

茶白のミルさんは、鼻炎がひどくてちょっと脱水気味で午後に輸液に行くという。

苦しそうだったのでゆっくりマッサージしてあげたら横倒しになって寛いでくれた。

 

隣に来て一緒に寝る子猫さん。

 

インドのシェルターでも痛感したが、人とかかわった動物たちはひとりひとり大事にされる必要がある。

どこの施設も人手不足で大変だが、そのなかで少しでもそういう時間を確保してあげたいものだ。

ここにも順番待ちの子たちがいて、ひとりでこなすのはなかなかに大変だった。

明日もゆっくり滞在するのでまたマッサージさせてもらう。

今日は来客も結構あって、きょうだい子猫さん2匹がいっしょにトライアルに行った。

60歳の母親が里親希望さんで、息子とその妻が一緒に来た。

息子と妻は猫大好きで、母親も以前猫と暮らしていたという。

子猫を迎えるには遅い年齢だが、母親に何かあった時には息子と妻が引き取るということでぎりぎりOKということにしたそうだ。

息子と妻は猫慣れしていたが、息子の方は男性あるあるでがさつな動きでネコさんたちを驚かせたりしていた。

その人がこんなことを言った。

「子猫のうちからお腹をわしゃわしゃ触っていたら嫌がらなくなる。うちの猫もそうだった」と。

これはありがちな勘違いで、犬でも猫でもその他の動物でもそうだ。

デリケートな子はそんなことをされたらますます触られるのを嫌がるようになるし、それでも触り続けられたら防衛的攻撃に出る。

ちょっと嫌だけど我慢して耐える子もいるし、我慢の閾値が高い子もいる。

そもそも、お腹など触らなければいいのである。

なんで触りたがるんだと言いたくなった。

犬だと猫よりもさらに触りたがりが多く、我慢して当然と思っている率が高いように思う。

自信たっぷりに思い込みの自説を開陳する人には当惑して黙ってしまうので、うまく訂正するスキルを身に着けたいと思っている。

昨日も書いたが、動物が喜ぶように撫でてあげることが動物と自分の満足感を高めると声を大にして言いたい。

 

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