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昨夜、強い雨が降り出した。
だがおととい見つけた捨て猫らしきケディさんは、昨日保護して動物病院に入院中なのでなんの心配もない。
もし捕獲に失敗していたら眠れずに気をもんでいたことだろう。
今朝は10時に迎えに行くことになっていたので、猫缶を持てるだけたくさん買い込んで病院に向かった。
そこで団体代表と落ち合って、一緒に説明を聞いた。
ケディさんは普通に元気そうだったのでひと安心。
体重は2.3kgしかなく(ネコの体重は個体差はあるものの3~5kg程度)、年齢は全く分からないとのことだった。
ベテランではないのでそれは仕方ない。
血液検査では大きな問題はなく、エイズ白血病は陰性だった。
が、口から頬にかけてのケガがかなりひどいので、ほかのネコにやられた可能性があるから2か月後にエイズ白血病の再検査をしたほうがいいということだった。
傷の手当と不妊手術が完了し、抗生剤の注射もしてあるので、あとは本人の回復にまかせるというミニマムな治療だった。
様子を見て調子が悪そうなら代表さんが病院に連れてきてくれる。
今日もお手入れが嫌いで汚れがついているネコさんをきれいにしに連れてきていた。
獣医師はちょっと乱暴にブラッシングしていたが、それでももう1軒のところよりはマシというところが残念過ぎる。
実はこのエリアにはもう1軒動物病院があるのだが、そこは病院としてカウントできないと今日聞いた。
わたしも存在は知っていたのだが見るからに危険な感じがしたので選択肢から排除していた。
そこの院長も臨床経験なしで親の家業を継いだ人で、保護猫の不妊去勢手術をお願いしたら、雄猫は停留睾丸だった片側を放置して発情、雌猫は子宮を取らずに2頭とも発情したそうで、もう獣医なんかやめてくれと苦情を言いに行ったそうだ。
選択肢がないので重篤な病気でないときは一番マシでなところに行き、厄介な病気が疑われるときにははっちゃんが通院していた高度医療の病院まで連れていくとのことだった。
ケディさんを団体の施設に運んでいくと、たくさんのネコさんたちが興味津々で迎えてくれた。
新入りでもありケガもしているので、広めの人間トイレをケディさんに提供してくれた。
他のネコさんたちがケージ越しに挨拶しにきていた。
わたしが水を設置していると、ケディさんが出てきてちょっとお話した。
トイレのドアを閉めてケージの外に出ることもできるが、今は手術直後なのでケージレストがいいだろう。
せっかくなので掃除を手伝いながら代表から話を聞いた。
保護ネコさんの数は多いが、施設は匂いなどもなくとても清潔に保たれている。
代表のお母さんの家で、離れもあって、ご自身はすぐそばに住んでいる。
ご自身の家にもネコさんを保護しており、朝遅めに来て夜中までこちらで過ごすそうだ。
ネコさんたちは基本的にケージフリーで、病気だったり授乳中だったりするときだけ隔離部屋かケージですごす。
必要最低限の使用で、かつ部屋数も多いので、みんなのびのびと暮らしていた。
一番狭い部屋には天井と壁一面にキャットウォークがあって、みなさんそこを歩いていた。
わたしがちょっと座っていると、遊び好きな子たちがやってきて、ズボンのファスナーや髪の毛をおもちゃにして遊びだす。
抱っこ好きな子も。
なんと28歳の長老さん。わたしが挨拶すると、大きな声でお話ししてくれた。かわいすぎる。
すてきな桶でくつろぐ離れの黒猫さん。
この形の桶はインドで大人気だった犬用のものと同じ形だ。
これが2つあったので尋ねたら、手打ちそば用の桶だそうで夏は涼しく冬は暖かくて大人気だそうだ。
ネコさんたちの写真を見て気づいた方もいるかもしれないが、みんな毛づやが非常にいい。
生き生きしていて幸せそうだった。
ケディさんは快適な場所で静養することができて本当にラッキーだ。
ボランティアは総勢15名ほどいるが、みんな仕事を持っているのでそれぞれ担当部門を決めて少しずつ負担しているという。
掃除は代表の方がメインでやり、近所の方が隔日で来てくれているそうだ。
わたしもできることをお手伝いするという名目で、ネコさんたちに遊んでもらいに通いたい。
実家の手伝いに行くまではケディさんの様子見もあるので訪問し、帰ったらトルコに行くまで通わせてもらう予定だ。
こんなに丁寧に動物たちのお世話をしているところはなかなかないので、わたしもなるべくサポートしていきたいと思っている。
それから、ケディさんは回復にまだ時間がかかりそうなので、みなさまからのご支援もお願いしようと思っている。
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