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フランスで「トレーニング」首輪が禁止へ

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手術した後の手首の痛みが続いている。

寒いからだと思っていたが今日は暖かかったのに痛い。

手術後麻酔が切れてからは痛み止めがなくても耐えられる程度だったので喜んでいたが、その痛みがずっと続いている感じだ。

すぐに片付けなどで酷使したのが影響しているのかどうかはわからないが、早く治ってほしいものだ。

さてSNSを見ていたら、フランスで苦痛を与える首輪を禁止する法案が可決されたというニュースが流れてきた。

ググってみるとルモンドの記事がヒットしたので、今日はそれを引用紹介したい。

記事(英語)はこちら

今年の1月16日、フランスの下院議会は、ほぼ満場一致(賛成 111 票、反対 5 票)で、電気ショックカラー、スパイクカラー(ピンチカラー)、チョークチェーン(チェーンカラー)などのいわゆるトレーニング首輪を禁止する法案を可決した。

販売と使用の禁止が罰則付きで盛り込まれており、違反した場合は750ユーロ以上の罰金が科される。

ただし軍用犬と野良犬の捕獲については例外とされている。

この法案が上院でも承認されると、フランスもすでに同様の法律がある国(ドイツ、デンマーク、オーストリア、英国、スウェーデン、オーストラリア)の仲間入りをすることになる。

このような首輪はペットショップやスポーツ用品店などで、50ユーロから数百ユーロの価格帯で販売されており、犬の吠えを制御したり、逃げたりリードを引っ張ったりするのを防ぎたい人が買っていく。

2018 年にフランスで実施された調査によると、犬の 5 頭に 1 頭がこれらのトレーニング首輪を装着しているという。

下院の動物福祉検討部会の会長を務めるヴィニョン議員はこう述べている。

首輪の問題は、それが店頭で販売されているため、飼い主が虐待であることに気づいていないということにある。

だが、痛みや身体拘束の訓練を受けた動物は、身体的・心理的な問題を抱え、咬みつく可能性が高くなる。

また、フランスペット獣医師協会 (AFVAC) は2022 年 11 月に次のような声明を出している。

トレーニング首輪の使用は動物の身体的・心理的健康に有害な結果をもたらす。

トレーニングにおけるその使用は正当化されない 。

同協会は、これらの首輪が10%近くのケースで皮膚の壊死を伴う火傷などの身体的損傷を引き起こすこと、動物の恐怖症、不安症、うつ状態を促し、特定の行動障害を悪化させることを確認した。

全国獣医師会も今回の禁止に賛成している。

数か月前からトレーニング首輪の危険性について警告を発信していたブリジット・バルドー財団は、これらの首輪が殺処分される捨て犬を増やす一因になっていると指摘する。

同財団のキャンペーン・マネージャーであるロレーヌ・ジャケ氏は次のように述べている。

気難しい犬にこうした首輪を使うことで暴力がエスカレートする。

すでに問題行動を起こしている動物を壊し、そのストレスを増大させ、危険な状態にする危険性がある。

トレーニング首輪は簡単な解決策に見えるが実際には逆効果なのだ。

ヴィニョン議員は 「犬を飼うには、トレーニング、食事、世話にお金がかかります。もし、これらの費用を負担できないのであれば、犬を飼うのはやめましょう 」と言う。

ルモンドはこの記事をジャケ氏の次のような言葉で締めくくっている。

動物を飼うということは、その動物のニーズを理解することです。

そして、トレーニングはその一部です。

それは、吠え防止用の首輪をつけるということではなく、その動物の幸福を約束することであり、そのためには犬のトレーニングへの投資が必要かもしれません。

 

以上、ルモンドの記事を引用紹介した。

トレーニング首輪禁止法案は下院でほぼ満場一致だったので、上院でも承認されて成立する可能性が高いだろう。

大変喜ばしいことだ。

販売しても使ってもダメで、違反したら罰金があるという点も評価できる。

それ以上にわたしがいいと思ったのは、獣医師団体がトレーニング首輪の悪影響について声明を出しているということだ。

獣医師の影響は無視できないほど大きい。

また世界的に影響力を持つ大手新聞ルモンド紙が、法案成立に肯定的な立場で詳しく報道しているという点もうれしい。

犬の福祉を尊重する市井の人々、動物保護団体、マスメディア、獣医師などそれぞれの思いが、危険で残酷な首輪の禁止決議となって結実したと思っている。

ただし、軍用犬と野良犬が例がとされたのは残念ではあった。

日本もトレーニング首輪が早く禁止されてほしいという願いを込めて、このニュースを紹介した。

 

 

「よかったね!」とはっちゃんも喜んでいる。

 

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