ドッグウォーカー博士のスローライフ

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犬は信頼はしても信用してはいけない

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曇っていて寒そうだったのでゆっくり目に散歩に出たら、それほどでもなくてまずまずの散歩日和りだった。

犬にもウォーキングの人にも会わずにのんびり歩けた。

はっちゃん(秋田MIX♂9歳)はまたしてもミミズフィールドに行って、笹藪からミミズを探し出す。

 

 

でも食べるのは1つかせいぜい2つ程度で、探すこと自体が楽しみなのではないかと思う。

人間がおやつを仕込んでノーズワークをさせるよりも、このほうがずっと魅力的ではないかと思いながらながめている。

ところで、「犬は信頼はしても信用してはいけない」というフレーズを聞いたことがあるだろうか?

わたしはある。

とくに犬が人間に噛みつくなどの攻撃行動をしたときに耳にする。

犬はしょせんは動物だから、どんなに大丈夫だと思っても信用してはいけない、本能に突き動かされて何をするかわからないというのだ。

ずいぶんとひどい言い草である。

人間も動物であり、行動の予測のつかなさと残酷さでは犬の比ではないと思うのだが。

犬の攻撃行動は、因果関係が非常にわかりやすい。

多くの場合、人間が犬に不安や恐怖を与え、逃げ場がない状況で起こっている。

また、継続的にこういう接し方をされてきた犬は、些細なきっかけで闘争逃走反応が起こり、噛みつきに発展しやすくなる。

問題は、人間側が自分の行いがいかに犬に不安や恐怖や嫌悪感を与えいているかに気付いていないという点にある。

何もしていないのに噛んだ、いきなり噛みついてきたなどと思っていても、実際にはその前に嫌がらせ行動をしているのである。

たとえば真正面からグイグイ近づく、いきなり手を伸ばして頭を触ろうとする、その犬の苦手なことを自分ペースで行おうとするなどだ。

もちろん犬がパニックに陥ったときに、たまたまそばにいた人に噛みつくということもあるだろう。

だが似たようなことは人間も行うことがあり(八つ当たりという言葉がそれを示している)、予測は付きやすい。

基本的に犬を不安や恐怖に陥れなければ、攻撃しては来ないのである。

これは野生動物でも同様だ。

クマが出て危険とかイノシシが出て危険などと、野生動物への恐怖心を煽る報道が繰り返しなされるので、多くの人は野生動物がいるだけで怖いと思っているかもしれない。

だが怖がっているのは動物たちの方で、人間が安全距離を確保して攻撃的な行動をせず、退路が確保されていれば、あえて向こうから攻撃を仕掛けるなどというリスクを冒してくることはない。

勝手に動物たちのテリトリーに進入して傍若無人に歩き回れば、恐怖と不安を与えてしまうのは当然であり、そういうときに「あっち行け」と威嚇攻撃されるのもまた当然だ。

犬のその他の動物でも、相手を怖がらせないということを第一に考えれば攻撃は防げる。

うっかり攻撃行動を誘発してしまったら、全力でカーミングシグナルを出してなだめよう。

犬の場合は、以前の記事でも書いたようにわざとやったことと意図せずやったことを識別するので、心から謝れば寛大にも許してくれる。

やはり重要なのは、人間が自分の体の動きや表情などをもっと意識して、それによって相手がどんな反応をするかに関心を向けることだ。

信用してはいけないなどと言っている場合ではない。

自分自身が信用に足る行いをしたいものだ。

 

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