ドッグウォーカー博士のスローライフ

命令をやめて犬と仲間になろう!しつけをしない犬育て、問題行動への対処法、文献紹介など

犬の気持ち

「あなたのために」を捨てよう

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日中は昨日よりもさらに暖かく、掃除が非常にはかどった。

その間犬たちは南側の庭で日向ぼっこをしていた。

だが、日曜日で家の周りが騒々しかったので、犬たちは警戒して吠えがちだったのが残念だった。

 

「今日はなんか騒々しいよ」

 

その都度見に行ってなだめたり、家に入ってもらったりなどする。

平日は比較的人通りが少ないが、その代わりに北側の庭への車の出入りが増える。

もう少し静かな環境だといいのだが。

 

「おうちで寝てよう」

 

ところで、犬が困難な状況に陥っているとき、あるいは陥ることがわかっているときで、犬が自分で対処できずに困っているとき、人間が「こうしない?」と提案して助け舟を出してあげる。

自分で解決できる場合は見守っていればいいが、困っているときにただ見ていては犬の利益が損なわれる。

今日のように警戒吠えで落ち着かないときに、「家に入らない?」と提案するのもそうだし、苦手なものに遭遇したときに回避を提案するのもそうだ。

こういうときに、押し付けがましくならないようにするのが大切だ。

パニックになるほどだったら人間主導でその場から撤退するが、犬がある程度自分で判断できる状況だったら犬の判断を尊重する。

この加減がなかなか難しいので、犬と相談しながら試行錯誤していこう。

それと、ちょっと怖いけど自分でやってみようかなという様子のとき、そばにいて勇気づけすることは大切だが、プレッシャーをかけないように気を付けたい。

「もうしない?」とか、「やってみる?」とかいうのはあくまでも提案なので、犬が嫌だよと言ったらそれ以上は聞かない。

「がんばってるね」などの声掛けも、頑張らないといけないと感じさせないように気を付けたい。

わたしたちの多くは、子どものころから「頑張れ、頑張れ」と言われて育ってきている。

ちょっと無理するぐらいでないとだめだというような価値観を、知らず知らずに受け入れているところがあるように思う。

なので犬にもそのように接してしまいがちだ。

嫌ならいいよ、無理せずに好きなようにするのがいいね、という考えに切り替えていくのはなかなか難しい。

わたしは意識的にそうしているが、そうすると犬が楽なのはもちろんのこと、自分自身もとても楽になる。

「あなたのために言ってるんだから」という気持ちが心をよぎったら、いけないいけないと自分を戒めたい。

 

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