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朝、天気予報に反して曇りだから散歩に行けると喜んだが、朝食後に庭に出たら雨が降っていた。
どうりで犬たちが誘いに来ないはずだ。
犬たちはいつも正しい。
午後になると雷が鳴り出したのでマルちゃん（大型犬MIX♂12歳）を呼びに行くと、すっ飛んで部屋に戻ってきた。
はっちゃん（秋田MIX♂8歳）はベッドの上で震えている。
怖くて緊張しているので、口をぎゅっと結んでいる。
「雷こわい・・」
そこではっちゃんを抱きかかえながらマルちゃんを撫で、少し落ち着いたところで雨戸を閉めてしばらく一緒に過ごした。
わたしはお腹が痛かったのでちょうどよかった。
マルちゃんも今日は雷が止んでもしばらくサブベッドで寝ていた。
不安定な天気はつらい。
ところで先日、近所のスーパーに買い物に行ったとき、庭になったミニトマトを取って戻ってきた。
はっちゃんはわたしが帰るとうれしくて吠える。
そのときに、「はい、おみやげ」とミニトマトを渡した。
好物なのですぐに食べると思いきや、コロコロと前足で転がして遊び始めた。
「はっちゃん、それボールじゃないよ、トマトだよ」と言うと、「そんなの知ってるよ」とばかりに食べ始めた。
はっちゃんなりのうれしさの表現だろうと思う。
そんなところがかわいい。
家族が帰宅したときにうれしい興奮で吠えてしまう犬は多く、それ自体は自然な行動なので問題はない。
うちではマルちゃんは吠えないが、はっちゃんがこのタイプだ。
いつもすぐに吠え止むので、自分で落ち着くのを待っている。
だが、もしなかなか吠え止まずにそのうちどんどん興奮してくるという場合には、早く落ち着けるようにちょっと手助けしてあげよう。
なぜなら、うれしい興奮もストレスになるからだ。
どうするかというと、たとえば口に物をくわえるのが好きな犬には枝やボールなどを渡してあげよう。
はっちゃんはお土産に枝を渡すと喜ぶ。
くわえるのが好きでない場合は、外出時になにか好きなものを持って出て、帰宅時に渡してあげるのもいい。
新しいおもちゃだと喜んでもらえるだろう。
それらに興味がない場合は、帰宅後すぐに床やイスなどに座って犬が落ち着くまで静かにしてみよう。
これもかなり効果がある。
犬が興奮しているときには、人間が動き回らずに座って（カーミングシグナル）、じっとしている（カーミングシグナル）と落ち着いてくれる。
これは、行儀が悪いからとか、「しつけ」のためなどの理由で行うのではなく、興奮しすぎてストレスがかからないために行うのである。
何回か吠えて、それが数十秒以内で収まる程度なら、とくに何もしなくても問題ない。
「何もしなくても」というのは、高い声でハイテンションに「ただいま～」などと声をかけたり、犬の体をわしゃわしゃ撫でたり、ちょいっと触ったりもしないということだ。
これらは犬の興奮を煽る行いである。
静かな落ち着いた声で「ただいま」と言ったら、そのまま座ってじっとして、犬の興奮が少し静まったところでゆっくり撫でてあげるといい。
帰宅時に喜ぶのは当然なので、それをどうにかしようと考える必要はないが、興奮を煽ったり興奮しすぎたりしないようにだけ気を付けよう。
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