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元旦はルルさん（ヨーキー♀2017年没）の命日なので、ルルさんをしのんでゆっくり過ごそうと思ったらそうはいかなかった。
うちで療養中の預かりっ子イナちゃん（白黒猫♂9か月）が、「あそぼー」と元気いっぱいに誘ってくる。
いつものおもちゃを投げてあげたりじゃらしてあげたりしたが、「ちがーう、それじゃなーい」と言って、パソコンのマウスを齧ったり、マウスパッドに穴をあけたり、バナナをつぶしたりなど大暴れだ。
猫はとくに毒性のある化学物質の影響を強く受けるので、オーガニックバナナでよかった。
昨日のニンジンも自然農のものなので齧っても問題ない。
イナちゃんは新しいおもちゃが好きなので、そうだと思って新しいのを出してあげると、「これ、これー」と大喜びで遊び始めた。
正解にたどり着けてよかった。
しばらく遊んで満足してもらってから海沿いコースを走りに出かけた。
去年も晴れだったが、今年は気温も高くて途中からウィンドブレーカーを脱ぐほどで、さすがに正月に半袖で走ったのは初めてだった。
折り返し地点で軽く自重トレーニングをするが、そのときに海を見るのを楽しみにしている。
帰り道を走り始めると、父のホームから電話があった。
いつも何かあったのではないかとドキッとするが、今回は父がわたしと話したがっているという。
珍しいことだし、そんな元気が出たのかと思って電話を替わってもらうと、声に張りがあってはっきりしていたので安心した。
だが父は、「なんか知らないところにいて誰もいない、地下のようなところにいる、みんなはどこにいるんだ。とりあえずあんたに連絡がついてよかった」などと言う。
わたしが、「今ベッドの上にいるんじゃない？寒くないよね」と言うと「そうだな」と同意したので、「そこにいたら大丈夫だよ、わたしたちは遠くにいるけど、また会いに行くよ」となんとかなだめた。
後でスタッフと話したところ、寝たきり状態は脱して、自分で座って食事できるようになり、座っているときに支えなしでも倒れなくなってきたという。
それはよかったがちょっとせん妄が出ているようで、今までもときどきあったとはいえ心配になる。
次にわたしが東京に行くのは父の検査がある２月初めなので、それまでまた気をもんで過ごすことになる。
心乱れる年明けで波乱の幕開けになりそうな気もしなくもないが、いい方向に向かってほしいものだ。
何よりもイナちゃんが元気になってお家を見つけてくれるよう願っている。
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