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4泊5日留守にしただけだったが、帰ってきたら片づけるべき用事がいろいろあったので、まったくゆっくりしていられなかった。
それでも甘えん坊モード全開のイナちゃん(白黒猫♂4か月)のお相手をたっぷりして、お互いにエネルギーをチャージした。
イナちゃんは朝まで一緒に寝て、わたしを起こしてくれてからひとりでたくさん走り回っていた。
ひとしきり走ると満足してお休みに。
気に入りの場所で休めるのはうれしいだろう。
窓の外もたっぷり眺めて楽しんでいた。
わたしの後をついて回ったり、膝に乗ってくる時間が長くなったりしているので、やはり寂しかったのだと思う。
猫は犬よりも感情表現が控えめなので(そうでない子もいるが)、ツンとしていると誤解されやすい。
だが猫と一緒に住んでいる人は、そうでないことをよくわかっていて、すっかり猫様のとりこになっていることが多い。
妹が保護した風邪ひき茶トラ子猫さんは、先住猫さんにストレスがかかりすぎたので、以前からぜひとも迎えたいと言っていた方のところに行くことになった(現在はお試し期間)。
妹の夫の同僚なのだが、話を聞く限り夫婦ともに大の猫好きで、大喜びでかわいがってくれているようだ。
先住猫さんたちも最初から子猫さんに興味を示していて、近づきすぎるとシャーと言うが同じ空間にいても嫌がっていないようだ。
妹の先住猫さんは、同じ場所にいられるようになるまでに時間がかかり、子猫さんが近づいてくるとずっと唸っていた。
平和共存にはまだかなり時間がかかりそうで、一方子猫さんはおとな猫さんに構ってほしくて仕方ない状態だったので、お互いのために別のお家に行ってもらうことになったのだ。
このように、新たに迎えた新入りさんと先住動物の相性が良くない場合は、無理にそのまま同居を続けるよりも、ストレス少なく暮らせるお家を見つけてあげた方がずっといい。
犬も猫もその数に比べて同居を希望する人間が少ないので、お家探しが難しいという状況が常態化している。
イナちゃんの猫シェルターでも、保護が必要な猫たちがたくさんいるが、お家が見つかって出ていくスピードはそれほど速くないので、すべてをレスキューすることができない。
どこの施設や個人でも同じだ。
その上ペットショップやブリーダーがどんどん繁殖している。
ペットメディカルサポート株式会社のアンケート調査(2023年)によると、保護犬の迎え入れに関心があると回答した人は66%で、関心がないと回答した人は31%だという。
保護犬に関心がない人は、「ペットショップ」(55%)や「ブリーダー」(37%)から迎え入れたいという回答が多数だった。
こちら→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000057917.html
以前よりは保護犬への関心がずっと増えているが、それでもペットショップを選ぶ人の多さは衝撃的だ。
ペットショップについては、メディアでずいぶん報道されているが、まだまだあまり知られていないのだろう。
さらにブリーダーの問題となるとほとんどの人は知らない。
保護犬の迎え入れで最も不安に感じることとしては、「保護犬がなついてくれるかどうか」が29%、「しつけが難しいのではないか」が21%という結果だった。
わたし自身も犬や猫の譲渡に長らくかかわってきたし、自分自身も保護犬猫を迎えてきたが、自分と相性がいい犬や猫を迎えるということに尽きると思う。
ペットショップやブリーダーなどから迎えた子犬や子猫であっても、性格や環境のミスマッチはしばしば起こる。
それだったら性格的特徴がはっきりしているおとな犬猫で、自分と合いそうな子を迎えたほうがずっとうまくいくと思うのだ。
ちなみにわたしはどんな子でも保護して一時的であれずっとであれ一緒に暮らしてきたので、強い希望はとくにない。
子犬子猫よりもお年寄り犬猫の方がいいと思うが、元気いっぱいなイナちゃんを大変とは思わないし、かわいくて仕方ない。
だが一般的に言って、自分や家族のライフスタイルや性格とマッチした子を迎えるのがベストだ。
そのためには、一度で決めないで何度もお目当ての犬猫のところに足を運び、なるべく長い時間一緒に過ごして、この子となら合いそうだと思った子にしてほしい。
欧米のシェルターではこのやり方が一般的だ。
日本でも通常はお試し期間を設定しているので、その間に見極めることができる。
犬や猫は家族というのだったら、家族が増えることについては慎重に検討して進める必要があるだろう。
保護犬や保護猫を迎えるのが当然になって、生体販売がなくなっていくことを願って止まない。
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