ドッグウォーカー博士のスローライフ

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問題行動 子ネコちゃん預かり記 犬の行動

甘噛みを教えるのは難しくない

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今日も朝から一時預かり中の子猫、イナちゃん(白黒猫♂4か月)を注射に連れて行ってきた。

いつも朝ご飯を食べた後にたくさん遊んで疲れたころにキャリーに入ってもらう。

「病院に行くよ」と言っても特に反応はなく、抱き上げても嫌がらない。

爪切りや目薬なども全く嫌がらないので、はっちゃんと同じくやんちゃな割に聞き分けがいいようだ。

今日は練習のため、注射の時の保定をわたしがやってみたが、イナちゃんはいつものように強い力で抵抗せずに、おとなしくしていた。

わたしが押さえているので安心したのかもしれないし、注射に慣れてきたのもありそうだ。

いずれにしてもこの方法がストレスが少なそうなので、次回もそうしようと思う。

病院は明日休診なので明後日に行って、そのあとは2週間後に最終回となる。

終わりが見えてきたのはうれしい。

病院から帰っていると、車のエアコンが効かなくなって、ぬるい風が出てくるようになった。

以前から効きが悪かったのだが、朝の涼しい時間はよく効いていた。

今日も朝はよかったのだが、帰りにほとんど効かなくなったので、窓を開けて走った。

前は少し走ったら風が冷えてきていたが、今日は全く冷えなかった。

イナちゃんが「暑いー」と鳴くので気が気ではない。

取り合えず応急処置だけでもしてもらおうと思って、街に入ってすぐに修理屋さんに飛び込むと、トルコレベルにフレンドリーな修理屋さんだった。

チェックしている間、イナちゃんを事務所で涼ませてもらえないか整備士さんに聞いてみると、どうぞどうぞとキンキンに冷えた事務所に入れてくれた。

猫なのでアレルギーを理由にお断りされるかもしれないと思ったのだ。

だが事務所では、スタッフみんながかわいいかわいいと寄ってきて、そのうちのひとりは仕事をやめてずっとイナちゃんを眺めたりおしゃべりしたりしていた。

白血病キャリアの猫さんと暮らしていたそうで、2年で亡くなってしまってロスになり、新たに迎える気になれないため外猫のお世話をしたりしているという。

ほかのスタッフも修理工場で見つけた猫さんを迎えるなど、キャットフレンドリーなところだった。

イナちゃんが程よく涼んだ頃合いに応急処置が終わり、いったん家にイナちゃんを連れて行ってから、1泊車を預けてよく見てもらうことになった。

料金は1万円ほどという。

再度車を預けに行ってバスで帰宅すると、もう直ったから車を持ってきてくれるという。

コンプレッサーの部品が摩耗していたのでそれを交換したという。

料金は8千円で、支払いはいつでもいいから街に来た時にちょっと寄ってくれればいいという。

田舎ならではの緩さというか、こののんびりしたところがいい。

明後日はしっかり冷えるようになった車で、イナちゃんに快適に通院してもらえる。

そんなことでバタバタしていたら、イナちゃんが遊びモード全開になっていた。

 

「やるかー」

 

ベッドの下にもぐってじゅうたんの端っこを食いちぎる(笑)。

 

お気に入りお魚さんでじゃらす。

 

「えいっ!」

 

たっぷり遊んだら膝の上に乗って休憩するのが定番だ。

そうやってまったりしているときにさっと目薬を点したり爪を切ったりするとうまくいく。

イナちゃんは最初のころ、けっこう強くわたしの指などを噛んでいた。

子猫あるあるだ。

そこでいつものように、猫が痛いときに出すギャッという高い声を小さく発した。

興奮させないように小さな声で言うところがポイントだ。

子猫が来ると毎回これをやっているのだが、どの子もその声ですぐに口を放す。

そしてもう一度今度は弱めに齧ってみる。

それで痛かったらまた声を上げ、痛くなかったら黙っている。

すると「あ、これ痛いんだ」と学習する。

イナちゃんは1度で理解したようで、次からは弱く齧るようになった。

わたしのところでは、多くても数回でわかってくれるようになる。

子犬のころのはっちゃんもすぐに学習してくれた。

逆にイラついて叱ったり、大騒ぎしたりすると甘噛みはエスカレートする。

叱ったり騒いだりしなくても、犬猫にわかりやすいやり方で(人間式でなく)伝えれば、よく通じるのである。

動物同士もそうしているだろう。

路上の動物親子や彼らを収容しているシェルターで見ていると、お母さんたちは人間のように厳しく叱らない。

いたずらには実に我慢強く耐えるし、教えるときは辛抱強く繰り返している。

親犬が子犬に噛みついて教えているなどと書かれているのを見ることがあるが、噛んでいるのではなく痛くない程度にくわえていることがほとんどだ。

慢性的な高いストレス状態にある犬は子犬を攻撃することがあるが(はっちゃんとそのきょうだいたちはそれで傷だらけになってレスキューされた)、それは子犬の教育とは別の話である。

人間は犬の親はこうするんだなどと言って、犬のマズルをつかんだり首根っこを押さえたりするが、子犬を恐怖に陥れるようなことを親犬はやらない。

犬のしつけには都市伝説が多いので、安易に信じて実行しないようにしよう。

犬にも猫にも、常に思いやりを持って穏やかに接したい。

 

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