ドッグウォーカー博士のスローライフ

命令をやめて犬と仲間になろう!しつけをしない犬育て、問題行動への対処法、文献紹介など

問題行動

迎えた時から問題行動が…

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天気がいいと思てウォーキングに出たら、途中で曇ってきて寒くなった。

それでもまずまずの散歩日和で、はっちゃん(秋田MIX♂享年10歳)だったら喜んでぶらぶら歩きを楽しんでいただろうと思う。

海沿いの風の直撃を受けないコースは暖かいので、もっぱらそこを歩いている。

 

 

 

ほとんど人がいないので、清浄な空気と美しい景色を一人でゆっくり楽しめるところもわたしにはありがたい。

さて、犬との楽しい暮らしを想像してペットショップやブリーダーなどから迎えた子が、刺激に対して吠えたり噛んだりなどの反応をしやすくて困っているというご相談をときどきいただく。

家に迎えた時点ですでにそういう状態なのだ。

ここから長い迷走の旅が始まり、犬も人間もへとへとになって、だれも楽しくないという悲劇が起こる。

その犬が生まれてから現時点までどういう環境で過ごしたか、親犬の性格はどうかなどがわかっていたらいいが、犬を購入した人のほとんどの人は知らない。

わたしは「純血種」の繁殖にも生き物を売買することにも反対だが、食品でもトレーサビリティが求められるのに、これから家族としてともに暮らす動物なのに生産者に情報開示を求めないのは不思議なことだ。

聞いても教えてくれないか、そもそもショップ側が把握していないということもありそうだ。

数百もあるといわれる遺伝性疾患についてはまず検査していないし、よくて代表的な数種について調べている程度なので、しばらくしてから疾患に気付くこともある。

体に不具合があると痛みや不快感などに苦しむだけでなく、イライラしたり反応しやすくなったりすることもある。

「純血種」の繁殖が、犬の福祉を損なっていることはもっと広く知られるべきだ。

こうしたことを知らずに迎えてあとで後悔する方もいまだにたくさんいるので、情報の拡散と共有は大事なことだ。

どういうこと?と思った方にはこの本をお勧めする。

 

悪いのは人間であって犬はその犠牲者だ。

今一緒に暮らしている犬には可能な限り最高な環境を整えてあげたい。

売られている子犬たちは過酷な環境を生き抜いてきたので、すでにトラウマを負っていることもあるし、

ストレス行動もたくさんあると思った方がいい。

そんな子たちに必要なのは、ケージ閉じ込めやトレーニングなどではなく、安心して自由に好きなように過ごせる環境と、条件付きでない愛情だ。

条件付きでない愛情というのは、いい子だったらかわいがる、いい子だったら愛情を注ぐというのではなく、その子を丸ごと受け入れる本当の意味での愛情だ。

「問題行動」をなくさないといけないと思ってしつけやトレーニングをしていると、どうしてそんな行動をするの、どうしてなかなか変わらないのなどと犬を責めたくなることが増えるだろう。

そこからいい子でない犬のことが嫌いになっていかないだろうか。

つらいね、がんばってるんだね、と受け入れて見守っていると、犬は安心して「問題行動」が減っていく。

もしへとへとになっている方がいたら、ぜひともPONOPONOにご相談いただきたい。

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