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日曜日なので散歩犬遭遇率が上がるかなと思ったが、漁村の狭い路地でダックスさんに会っただけだった。
家の庭から軽く吠えてくる犬だ。
はっちゃん(秋田MIX♂9歳)はいつもダックスさん宅の周りを検分し、マーキング跡に自分のメッセージを残している。
お互いの匂いも姿も知っている間柄なので、はっちゃんは「あ、あの子だね」とすぐに気づいた。
ダックスさんはお父さんとのんびり歩いていて、とくにわたしたちを警戒する様子もなかったが、はっちゃんは近づかずにマーキング跡を入念に嗅いで自分も上書きした。
これも犬にとっては大事な社交で、至近距離で鼻を突き合わせて挨拶するのだけが交流ではない。
はっちゃんの様子を見ていると、おとなしい犬のときにはちょっと楽しそうに匂いを嗅いだりマーキングしたりしている。
他方でガウガウ犬のときには、ちょっと嫌そうに匂いをかいで急いで遠ざかる。
初めての場所で初めて嗅ぐ尿は、時間をかけてゆっくり匂う。
犬の行動観察はいつもおもしろい。
「おうちに帰る前にちょっと一休みしてく」。
今日も充実した楽しい散歩ができたね。
ところで、ときどき犬が狂ったように走り回ることはないだろうか?
英語ではZoomies(ズーミー)というが、家庭犬ではよく見られる行動で数十秒から数分間続く。
うちの犬たちも、若いときにごくたまに庭でズーミー状態になっていることがあったが、数十秒で終わっていた。
これはたまったエネルギーの爆発によるものとされており、家庭犬では一般的な行動だ。
ストレス発散としての行動であるとともに、楽しい気分の時にやるとも言われているので心配する必要はない。
うちの犬たちはちょっと楽しい気分でハイになった時にやっていた。
とくに対処は必要ないというかできないが、室内でやる場合は滑らないように全面にカーペットを敷き詰めたり、危険なものを撤去したりしておこう。
ただし、あまりに頻繁だったり、興奮からストレス行動が引き起こされるようだったら、ストレスが溜まっているのかもしれない。
その場合は見落としているかもしれないストレスの原因を探し出して、ひとつひとつなくしていこう。
それとともに、散歩の充実度を上げ(ゆっくり歩きながらさまざまな匂いを嗅いだり、探索したりすること)、身体的・精神的刺激を増やすといいだろう。
ズーミーで興奮した後におしっこしてしまう犬もいるが、その場合は走ってもずれたり飛んで行ったりしない、滑り止めのついた洗えるペットシーツを敷いておくと掃除が楽になる。
大き目のものは何かと便利で、尿漏れにも、吐き気にも、車内マットにも使える。
犬の行動は人間とよく似ているが、人間とは全く違う部分もあるので、その違いも尊重したい。
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