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曇っていたが空が明るく見えたので油断していたら、途中からどんどん雨雲が広がってきて、時おり雨がぽつぽつ降るあいにくの天気だった。
はっちゃん(秋田MIX♂9歳)は、ネコさんポイントだけチェックして短めに散歩を切り上げた。
今日はこの白黒さんに会えた。
堤防の上からはっちゃん柄の子猫さんがわたしたちを見ていたが、はっちゃんは気づかなかった。
天気がいまいちだとネコさんたちもあまり姿を見せない。
今日はちょっと残念だったね。
さて、パピー期の環境が性格形成にどのような影響を与えるのかというご質問をいただいた。
だが、ペットショップはもちろんブリーダーから手に入れた犬の場合も、生まれてから売られるまでにどのような環境にいたかわからないことがほとんどだ。
ペットショップではその子犬を繁殖した業者については公開していても、どんな環境でどのように育ち、どのような流通過程でショップまでたどり着いたかを教えてくれることはない。
ではブリーダーに行けば見学させてもらえるかというと、断られることがほとんどというのが現状だ。
以前にPONOPONO研究会で、ブリーダーを訪問して飼育環境を見せてもらおうとしたことがあったが、わたしも含め各自様々な規模のところを何軒も当たってみて犬たちがいる場所を見せてもらえたケースは皆無だった。
建物の中から聞こえるストレス吠えと漏れてくる臭気が恐ろしい想像を掻き立てるだけだった。
PONOPONOのお客さんたちにも必ず質問しているのだが、購入時に犬がいる場所を見たと言った方は記憶にない。
親犬を見せてくれるケースはあっても、飼育場所ではなく庭などに連れてきてそこで会ったというのはごくまれに聞いたことがあった。
このように謎に包まれてはいるものの、ときどき公開されるブリーダー崩壊レスキュー映像にすさまじい惨状が映っている。
こういう所はごく一部だと思うかもしれないが、そういう方こそ積極的にブリーダーの飼育場所見学にチャレンジしていただきたい。
冒頭でペットショップとブリーダーを分けて書いたが、そもそもペットショップとブリーダーはどうかかわっているのだろうか。
そこでまずは両者のかかわりについて説明したい。
目次
ペットショップかブリーダーか
ときどきブリーダー崩壊現場にレスキューに入ったときの映像が公開されることがあるが、それらを見ると以下にすさまじいかがよくわかる。
ペットショップは「パピーミル」から仕入れているのでよくないが、「ブリーダー」はもっと環境がいいと思っている方がおられるかもしれない。
だが日本の場合、両者は分かちがたく結びついている。
パピーミルとは「利益を優先する大規模な商業繁殖事業」のことだが、どの程度が大規模化という基準はなく、日本の場合はアメリカのように広大な施設内で何千頭も繁殖するケースはほぼないだろう。
2001年に行われたペット動物流通販売実態調査報告書によると(新しいデータがヒットしなかった)、犬の生産数は100頭以上が最も多く21.2パーセント、次いで50~100頭未満が17.6パーセントとなっているので、日本での大規模繁殖というのは100頭以上程度の規模になるのかもしれない(だからいいわけではない)。
同報告書によれば、小売業者の仕入れ先はブリーダー54.6パーセント、自社生産50.0パーセント、それに個人、卸売業者、せり市と続いている。
つまり、ペットショップで売られている犬は、自社工場から来ている場合もあるが、ブリーダーから来ていることもあるのだ。
そのブリーダーは、ペットショップなどの小売業者に下ろしたり、せりにだしたりしているので、ペット産業内部で回っているということなのである。
なので、ペットショップかブリーダーかというのは、あまり意味がない区別ではないだろうか。
それよりも、どのような環境で犬たちを飼育し、どのように繁殖し、どのようにパピーを育てているかが重要だ。
犬たちの飼育環境は?
親犬は散歩をさせてもらっているか
子犬は母犬や同胎犬と一緒にいるのか
母犬と早期に離されていないか
犬たちに十分なスペースが確保されているか
世話をする人手が足りているか
病気治療を受けられているか
遺伝性疾患の検査を受けているか
交配を強制していないか
出産開始年齢と時期は適切か
など気になる点がたくさんある。
2019年に改正され2021年6月に施行された動物愛護法では、いくつかの点について規制が強化されるという前進はあった。
だが、ヨーロッパの動物福祉先進国、たとえばスウェーデンの動物福祉法と比べるとザルとしか言いようがない。
スウェーデンの動物福祉法(犬)の英語訳はこちら→https://www.lansstyrelsen.se/download/18.10adba9e1616f8edbc975a/1526068739055/Animal-welfare-regulations-dog.pdf
スウェーデンの福祉法では犬の飼育場所や繁殖について詳細に規定されているが、そういう法規制がなければ利益のために犬の福祉が底なしに低下していく。
母犬と同胎犬からの早期分離の問題
パピーを母犬や同胎犬から早期に引き離すことで、のちの行動に問題が生じることが様々な研究によって立証されてきた。
そこで今回の動物愛護法改正では、長年にわたる愛護団体や活動家らの要望が実を結んで、生後8週齢を経過しない犬猫の販売禁止(8週齢規制)が実現した。
これは大きな前進だが、天然記念物に指定されている日本犬 (柴犬、秋田犬、紀州犬、甲斐犬、北海道犬、四国犬)は、生後49日(7週)過ぎれば販売できるという例外が設けられてしまった。
さらに、8週齢以前の販売禁止は、パピーが母犬といっしょに過ごすことを担保するものではない。
出産直後は一緒にしていても、離乳とともに母犬を元いた犬舎やケージに戻すというのはブリーダーでよく行われていることであり、わたしが聞いたところでは離乳前でも授乳の時だけ一緒にすると言った業者もあった。
複数の研究によると、母犬や同胎犬からの8週齢以前の早期分離は、攻撃性、恐怖、不安、内気などの行動上の問題を引き起こすことが示唆されている。
この時期は刺激を受けやすい感受期にあたるので、親兄弟からの分離というストレスフルな体験が、気質や行動の発達にとりわけ大きく影響するのである。
商業的に繁殖されたパピーは、こうしたリスクを負っているということを知っていただきたいと思う。
なお、わたしはアニマルライツという思想を支持しているので、生き物を商品として売買することには反対である。
ただし誤解がないように付け加えたいが、よく知らなくて買ってしまったという方が大半なのも承知しているので、一緒に暮らしている犬たちを尊重し、たくさんの愛情を注いでほしいと願っている。
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