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今朝も元気に散歩に出発したはっちゃん(秋田MIX♂9歳)。
50メートルほど歩いたところで、なにか動物がうめくような声が聞こえてきた。
ふと側溝を見ると、イノシシのものらしき小さな足が見えた。
驚いてはっちゃんと近づいてみると、3日前にこの場所で出会った子イノシシさんが溝にはまって動けなくなっていた。
わたしもはっちゃんもひどく動揺して、「どうしようどうしよう」とあたふたした。
はっちゃんに「家に戻ろうか?」と何度か聞いたが、イノシシンさんが気になってウロウロしている。
しばらくしてやっと進んだが、100メートルほど行くと「やっぱり家に戻る」と引き返した。
そこでわたしは、大急ぎで車に積んであるレスキューセットをつかんで駆けつけ、やさしく声をかけながらバスタオルですっぽり覆って引き上げてみた。
だがイノシシさんは、足を動かしたりはしていたが、まったく起き上がれずに横たわったままだ。
溝にはまったのではなく、力尽きて倒れていたのだった。
体を見ると刺し傷のようなものがある。
そういえば昨夜、野性動物が激しく争っているような声が聞こえており、はっちゃんがちょっとおびえていた。
この子が襲われていたのかもしれない。
とりあえず草むらの人目につかないところに移し、はっちゃんと仕切り直し散歩に行った。
はっちゃんは動揺していたせいか、いつものネコさんポイントではなく反対方向の隣町方面に歩き、早めに切り上げて戻ってきた。
はっちゃんを家に入れて、またイノシシさんの様子を見に戻ってみると、体が冷えて足も動かさなくなっていた。
ゴム手をした手でそっと撫でたり声をかけたりしたがほぼ無反応だ。
散歩中に何かできることはないか考えていたが、明らかにもう手の施しようがなさそうだった。
そこで家に戻り、また1時間後ぐらいに見に来てみると、すでに息はなかった。
成長を楽しみにしていただけに、とても残念で悲しかった。
早く土にかえるように落ち葉や腐葉土などをたくさんかけてあげた。
救出中もそのあとも、とても写真を撮る気にならなかったので写真はない。
今日は一日ずっと悲しい気持ちでいた。
「イノシシさん見たよ!かわいそうだった」
さて、今日も読者さんからのリクエストにお応えして、マーキングについて解説したい。
目次
マーキングとは
犬と歩いていると、電柱やポールなどを匂ったのち、後ろ脚を上げて尿を少量かけていく。
これが最も一般的なマーキングのイメージだろう。
だがマーキングは尿だけでなく糞でも行うし、排泄後に地面を引っかく行動もまたマーキングだ。
去勢してあるかどうかににかかわらず、また性別を問わず行う。
マーキングは他の犬の尿の上にすることが多いが、糞や動物の死骸、犬以外の動物の糞尿にもする。
これは犬の習性の一つである。
マーキングの意味
以前は自分の縄張りを示すための行動(縄張り行動、テリトリー行動)であると言われていたが、しばらく前から他の犬との情報交換のためのコミュニケーション行動であると言われるようになった。
犬は尿の匂いから相手の性別や体調その他さまざまな情報を得る。
そして自分も情報を残していって、他の犬に存在を伝える。
匂いを使って交流しているので、その意味でコミュニケーション行動と言われるのである。
他方で、縄張り行動という意味がまったくないというわけではない。
新しい場所に行ったとき、新居に移ったときや、新たな家具や敷物を買った時などに見られるのはこの類だ。
散歩中に見つけたものにすることもある。
自分のものであるという印を残す(マークする)という行動は、やり方は違うが人間も普通に行っていることだ。
これらのマーキングは観察しているとそれとわかるが、そうではなくて室内でも散歩でも場所を問わずに頻繁に行っているケースがある。
これはストレス性のマーキングであり、対処することが必要なものだ。
ケージやサークルなどに入れている犬が、出したとたんに部屋のあちこちでするというのは、典型的なストレス性マーキングだ。
慢性ストレスがその原因だが、それに加えて一時的な不安もストレス性マーキングを引き起こす。
そして最後に、未去勢のオスがホルモンの影響で行うマーキングがある。
これは去勢とともに大きく減少する。
・縄張りの主張
・ストレス
・性ホルモン由来
(追記)
マークするという意味でのマーキングではないが、カーミングシグナルとしてーキング(あるいは排尿)が使われる。
他犬がいる状況で相手をなだめるために行う。
その際に、マーキングのポーズだけで尿を出さないこともある(ドライマーキング)。
対策は?
マーキングは犬の自然な習性なので、完全にやめさせることは不可能だしそうすべきでもない。
主に問題になるのは室内でのマーキングだ。
その主な原因は慢性ストレスであることがほとんどなので、その犬にとってストレスになっていることを一つ一つ確実に改善して行くと解決する。
不妊・去勢手術は性ホルモンによるストレスを軽減し、オス犬の場合はとくにマーキングを激減させることが多い。
マーキングするからとケージやサークルに閉じ込めたり、おむつを履かせたりなどすると、それがストレスになって悪循環に陥るので全くお勧めしない。
もちろん、叱ったり罰したりするのは完全に逆効果なので、絶対にやめよう。
叱ったところで悪化こそすれ改善することはない。
室内で犬をフリーにするために、物をなるべく少なく減らしてフリースペースを拡大しよう。
そして床に掃除しやすい素材の敷物を敷き詰める。
例えばこのような商品や、置くだけクッションフロアなどだ。
マーキングする場所が決まっている場合は、そこの部分にペットシーツを置いておこう。
片づけるときは、「またやった」などと怒ったそぶりは見せないように、完全に平常心でそ知らぬふりをして事務的に掃除しよう。
犬は腹を立てている人間の様子から不安になり、またマーキングしたくなってしまうからだ。
このような対策をしつつストレスマネジメントを続けていると、ストレス性マーキングは減っていき、そのうちにほとんどしなくなる。
ストレス性マーキングは屋外での頻繁なマーキングを伴うので、ストレスが減れば散歩中のマーキングもコミュニケーションの範囲に落ち着く。
一時的な不安などでしてしまうこともあるかもしれないが、これは正常な範囲なので問題ない。
何よりマーキングは犬の習性なので、過剰反応せずにあたたかく見守っていたい。
個別のいわゆる「問題行動」にとらわれずに、環境と接し方を改善して犬のストレスを減らすことが大切だ。
それによって、実践者さんたちがコメント欄で書いてくださっているように、いつの間にか問題が解決していることに気付く。
犬を変えるのではなく、自分を変えることが大切なのだ。
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