ドッグウォーカー博士のスローライフ

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アニマルライツ

朝から憤りで震える

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昨日、歯の根っこの治療(根管治療)をしたのだが、麻酔が切れてからずっと痛みが続いている。

これは最初からわかっていたのでいいのだが、被せものが舌に当たって食べ物を食べるといちいち痛い。

奥の方なので見えないが、炎症を起こしかけていそうなのでた調整に行かないといけない。

膀胱炎になったのであまり疲れすぎないように力仕事はセーブしていたが、母のグループホーム入所が決まったので気合を入れて片付けをする。

書き忘れたが、「スマート脳ドック」を受けた結果が受診から数日後に出ていて、「異常なし」ということだった。

わたしの生活からしてそうだろうとは思ったが、念の為受けておいた。

 

 

朝から忙しく作業をしていると、母がつけっぱなしにしているテレビで太地町のイルカに関するドキュメンタリーが放映されていた。

「クジラとイルカの町で〜和歌山・太地町の飼育員たち〜」という番組で、飼育員を目指す若者たちの話だった。

聞いていると、朝から憤りにかられっぱなしだった。

太地町では水族館やショーに利用するイルカの追い込み漁が行われている。

追い込み漁については、ドルフィンプロジェクトのホームページにわかりやすく紹介されている。

それによれば、追い込み漁とはイルカの群れを漁船が囲み、水中で騒音を立ててイルカを疲弊させて入り江に追い込むという漁法だ。

そこにイルカトレーナーがやってきて、水族館へ売る従順な若いイルカを選ぶ。

選ばれたイルカたちはパニックから短時間で死亡することが多く、選ばれなかったイルカは食用に殺される。

生き残ったイルカは世界中に売られるが、上記サイトの地図を見ると購入しているのはアジアやアラブなどの規制がゆるい国ばかりだ。

いわゆる先進国ではイルカショーもその他動物のショーもどんどん廃止されている。

食用についてはクジラと並んで需要が激減しているだけでなく、高濃度の水銀が含まれていることもわかっている。

このイルカ漁についてはその残酷さからよくない注目を集め、世界的に非難されている。

にもかかわらずこの番組では、こうした問題は軽く流しておいて、飼育員を目指す若者の情熱をドラマチックに描いている。

そうした若者のことばがテレビから聞こえてくるのだが、いちいち怒りが湧いてきた。

ひとりは、イルカショーのトレーナーがイルカを大事にしているのを見て自分もなりたいと思ったという。

野生の生き物を捕まえてきて、芸をさせることを「大事にしている」と捉えるその感覚が驚きだ。

これは動物嫌いの母もあきれていた。

「芸なんて人間だってやりたくないのにね」と。

若者は以下のようなことを述べていた。

「このイルカたちは自分たちが選んで連れてきた命なので、その重みを感じている。今まで自分は上から目線だったが対等でないといけないと思ってトレーニングしている」。

これにも驚いた。

選んで連れてくる時点で対等ではないことに気づこう。

これは拉致であり誘拐だ。

拉致してきた生き物の調教に「対等」の入り込む余地はない。

このように、「命の大切さ」とか「命の重み」など、命を強調する考え方は、「命があればいい」という考えに容易に行き着いてしまう。

現代世界では、命があるのは前提として、さらに進んで動物たちが「感覚を持った存在である」ことを認める方向に進んでいる。

わたしも以前にこのブログで取り上げているのでお読みいただきたい。

記事はこちら→https://ponoponoblog.info/post-3726/

感覚を持った存在というのは、感覚とともに、知覚、理性、思考の能力を持っているということを意味する。

太地町で追い込まれているイルカたちも、体の痛みはもちろんのこと、恐怖や不安、なんとか逃れたいという気持ち、家族や仲間から引き離された悲しみ、仲間が目の前で惨殺される絶望感などを感じている。

だから残酷であると非難されているのだ。

書きながらも怒りで震える。

犬や猫だけでなく、イルカやクジラも、シカやイノシシも、ブタやイノシシも、その他あらゆる感覚ある生き物を苦しめるようなことは直ちにやめよう。

人間はこれまでさんざん生き物を利用し搾取してきたが、「伝統」や「慣習」などの名のもとに漫然とそれらを続けるのではなく、生き物を尊重する新しい伝統を作り出していくべきであるとわたしは考えている。

 

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