ドッグウォーカー博士のスローライフ

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インド訪問記

雄牛に飛ばされて頭を打つ(無事です)

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タイトルの通りアクシデントがあった。

頭は打ったが今のところは無事なのでご安心いただきたい。

なお攻撃された訳でもなく接触事故だと思う。

次のような顛末だった。

今日は大型動物のサンクチュアリに行った。

ここにはウマ、ロバ、そして大きな雄牛、巨大な水牛が暮らしている。

群れ単位で村に帰っていくまでの間の滞在だが、長くいる子や帰れない子もいるようだ。

コロナ禍で数が増えて100頭以上になったという。

 

巨大な水牛たちはいくつかのグループでまとまっていた。

この子は人間好きでとてもおとなしい。

 

水牛は体こそ雄牛より大きいが、性格はみなずっとおとなしかった。

体を掻いてあげると喜んで頭を擦り付けてくる。

 

 

もっとこっちもと伝えてくれるところがかわいい。

このエリアに来て真っ先に寄ってきたのがこの雄牛だった。

 

ていねいにマッサージしてあげるととても気に入ったようでもっともっとと要求する。

 

他の牛たちもやってきて並んで待っているのだが、近づくと頭を振り立てて追い払う。

うっかりツノが当たると大怪我するが、わたしに当たらないようにとても気を遣ってくれていた。

だが体重1トンで力も強いので、小競り合いのもらい事故には気をつけないとと思って他の場所にゆっくり移動した。

 

歩きながら振り返るとこの雄牛がピッタリついてくる。

他の子も付いてきては追い払われていた。

そうこうしているうちにエリア替えの時間になったのでスマホで時間を見た。

その瞬間に体が吹っ飛んで右側頭を地面に打ち付けた。

何が起こったか分からず、頭も痛いのでとても起き上がれない。

すぐにそばで作業していたスタッフとイスラエル人ボランティアが駆けつけて来たが、誰も事故の瞬間を見ていない。

だが角が当たった感覚はなく、大きな面積で押された感じだったので、ストーカー雄牛に追い払われた別の雄牛がわたしに当たったのではないかと思った。

なんとか助け起こされたがめまいがして頭も痛い。

すぐにボランティアコーディネーターのスタッフに事故のことを伝えると、とても心配して冷やすものをくれ、ソファに横になってしばらく休むように言われた。

ちょうどランチ休憩直前だったのでゆっくり休んでいるとめまいや吐き気がおさまってきた。

スタッフが何度も具合を聞きに来て不運に同情してくれる中、なんとか復活して次のスケジュールに参加することができたのは幸いだった。

頭にはコブができたが、地面が砂で石などがなかったのも良かった。

牛糞もなかったが、事故後ヨロヨロ歩いているときにガッツリ踏んでしまった。

痛い思いはしたが誰も悪くないし、怖かったわけでもないので良しとしよう。

さてここで、こちらでの生活を少し紹介しておきたい。

わたしはAirbnbを通してアパートを借りていて、完全にインド式で暮らしている。

インドは貧富の差がとても大きく、豊かな人は御殿のような家に住んでるが、貧しい人は路上でテントを張って暮らしている。

アパートがあるのは町から少し外れたところで、庶民的なエリアだ。

もちろん観光客はいない。

ここからアニマルアニマルエイドまでに行く道の間に貧しいエリアがあって、はだしの子どもやパンツ履いてない子どもたちが道端で遊んでいる。

昨日はお金ちょうだいとついて来られたが、小銭がなくてあげられなかった。

バスに乗るための小銭確保にわたし自身も苦労している。

アパートは通りに面した1階にあるので日中はそれなりに車の音がするが、夜間は東京の実家よりずっと静かだ。

ちなみにこちらはアジアあるあるで、車がやたらクラクションを鳴らしながら通る。

だが徒歩移動していて、意外とこれが便利だということに気がついた。

ぼんやり歩いていると、はっきり大きな音でいちいちクラクションを鳴らしてくれた方が車を避けやすいのだ。

アパートの話にもどると、バスルームはインド式だ。

バスタブはもちろんなく、シャワーは蛇口が胸ぐらいの高さにあって水が糸のような細さでしか出ない。

電気で湯を沸かして貯める小さなタンクから給湯されるので、湯をバケツにためて体を洗う。

バケツ1杯ならぎりぎり温かいので、わたしにはこれで十分だし、以前住んでいた風呂なしの家ではこうしていた。

トイレはしゃがむ式が多いがここは洋式で、海外あるあるで便座がズレて安定が悪い。

アニマルエイドはしゃがむ式で、紙で拭かずに手桶でお尻を洗う方式だ。

アジアでは広範囲でこの様式が採用されており、わたしは気に入っている。

ティッシュを忘れても困らないし、さっぱりするからだ。

ちなみにアニマルエイドのトイレは治療を終えたストリート犬ひしめいているエリアにあって、なかなかハードルが高い。

昨日初めて使ったときには、犬たちへの紹介のためスタッフに同行してもらった。

明日からひとりで行ってみようと思う。

今日も盛り沢山で充実した一日だった。

 

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