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拾い食い事故を防ぐにはトレーニングするしかない?

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食欲はいまいちだったが、散歩は行く気満々だったはっちゃん(秋田MIX♂10歳)。

虫よけスプレーをしていたら、「早く行くよ」と急かされた。

 

「スプレー終わった?」

 

「行ってきまーす!」

いきなり何かを見つけてペロペロ。

 

「ふふ、いいもの見つけた」

 

涼しかったので、漁村コースをゆっくり探索した。

今日もたくさん歩いて楽しかったね。

昼はスイカを半分こして食べたので、食欲が全くないわけではない。

ずっと横になっていて元気もいまいちだが、散歩に行けないほどではない。

せめてこの状態がもう少し続いてくれたらと願っている。

ところで先日、神奈川の住宅街で、マチ針が仕込まれたサツマイモスティック(犬おやつ)がばらまかれ、それを食べた犬が切開手術を受けるという許しがたい事件があった。

警察が捜査をしているというが、その後の進展と犬の容体が気になるところだ。

他の場所でも同様のものが見つかったようだが、こういう事件があると拾い食い防止トレーニングをした方がいいのではないかと思う人もいるかもしれない。

またしつけ本やサイトでも、こんなことにならないようにトレーニングすべきだと煽ってくる。

だが、そもそも犬は人々の周辺で残飯などを食べて生きてきたので、その習性を変えるのは難しい。

人の指示なしでは食べないように、繰り返し繰り返し何度もトレーニングしないといけない。

それでも、ちょっと興奮した状態で、魅力的なものがあったとしたら食べてしまうだろう。

中には犬が勝手に地面に鼻をつけないように、すなわち匂い嗅ぎもしないように、頭を上に向けて歩かせようとする人もいる。

少しでも頭を地面に近づけたら、首輪につけたリードを上に引っ張り上げる。

拾い食いはできなくなるかもしれないが、これでは散歩の意味がない上に、首に痛みを与え、頚椎や気管などを傷つける。

昨日のコメント欄で、拾い食い防止トレーニング動画をリンクしてくださった方がいたが、そこでは大好きなおやつをあげてすかさずコマンドで出させるシーンが写っていた。

拾い食い対策のトレーニングでは、「出して」のコマンドで出させるというのが定番の一つだ。

だが、犬の気持ちを想像すると切なくなる。

せっかく大好きなものをもらって喜んでいたら、すぐに取り上げられてしまうのだ。

その後食べさせてもらえるのかもしれないが、かなり嫌だろうと思う。

わたし自身は絶対にそんなことをされたくないし、ほとんどの人もそうではないかと思う。

いつも書いているように、犬に教え込んだり我慢させたりするのではなく、人間が気を付けたり工夫したりすることで対処できるのだからそうすべきだ。

拾い食いだったら、犬よりも先に怪しげなものを見つけるというのが鉄則だ。

だがその前に、安全な散歩コースを探すところから始めたい。

拾い食いリスク、虐待リスクが低そうなところを選ぶのである。

今わたしたちが住んでいるところは小さな村なので、だれがどこでいつ猫餌を撒くかみんな知っている。

怪しげなものはまず落ちていない。

除草剤を撒いている人と場所、わなを仕掛ける人と場所もわかっている。

だが、今回の舞台になったような街の住宅街では、だれが何をするか予測がつかず、動物虐待事件もときどき起こる。

そういう地域では、人も犬も少なくて広い場所(河川敷や自然公園など)に連れて行って、そこで散歩を開始するとリスクを減らせる。

低リスクな場所で、地面に落ちている怪しげなものを先に見つけるように気を付けながら散歩しよう。

わたしも東京の実家そばに住んでいた時にはそうしていた。

速足になると興奮して判断力が鈍り、やたら拾い食いしようとしたり吠えたりしがちになるので、ゆっくり歩くというのも大切だ。

最近はマスクの誤食も聞くし、食べなくても使用済みマスクは触らない方がいいので、見つけたら早めに距離を取るようにしよう。

やり方はこのようにする。

軽くリードにテンションをかけながら対象物の側に自分が移動して、犬と対象物の間に割って入る。

そして歩きながら幅寄せするように横にいる犬の方に接近すると、対象物から自然に距離を取ることができる。

犬が見つけて興味を持ってしまうと難しくなるので、そうなる前にさりげなく離れるようにしよう。

もし間に合わずに接近してしまったら、緊急措置として足で踏んで隠すというのもありだ。

だがこれは犬が自分では判断できないような危険物限定であり、それ以外は犬の好きなようにしてもらおう。

わたしはここ2年程マスクには注意しているが、それ以外ははっちゃん任せだ。

ゆっくり歩いていれば、いきなりパクっと食べずにまず匂いを嗅ぐなど検分するようになるので、その間に自分も確認することができる。

繰り返すが、安全に質の高い散歩を楽しむには何よりも場所の選定が重要になるので、事前調査をしっかり行いたい。

 

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